2018年度工学院大学 先進工学部環境化学科
有機化学基礎(Basic Organic Chemistry)[2223]
1単位 安井 英子 准教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <学位授与の方針>
◎ | 1. 基礎知識の習得 | ○ | 2. 専門分野知識の習得 | | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 |
- <授業のねらい>
- 有機化学において重要な考え方を身につける。具体的には、巻矢印の使い方、電気陰性度の利用法(誘起効果)、共鳴効果を理解する。
- <受講にあたっての前提条件>
- 高校の化学の教科書を理解していると望ましい。もし履修していなかった場合には、準備学習を念入りに行うこと。
- <具体的な到達目標>
- ケクレ構造式、ルイス構造式を正しく書ける。
形式電荷を正しく導くことができる。 極性反応において、反応に伴う電子対の動きを巻矢印で示すことができる。 炭素、水素、酸素、窒素原子の電気陰性度を暗記している。 誘起効果とは何かを説明できる。 共鳴の概念を理解している。
- <授業計画及び準備学習>
- 1.<有機化化合物のケクレ構造式およびルイス構造式>
高校化学の教科書等で、最外殻電子について復習しておく。水素原子、炭素原子、酸素原子、窒素原子が何本の共有結合を作るかを復習しておく。テキストのまえがきおよび、p1〜6まで読んでおく。 2.<形式電荷の求め方> テキストp7〜13まで読んでおく。 3.<結合の開裂・生成と電子の動き(1)> テキストp15〜21まで読んでおく。 4.<結合の開裂・生成と電子の動き(2)> テキストp21〜28まで読んでおく。 5. <電子の偏りと結合の分極> 電気陰性度とは何かを予習しておく。テキストp29〜33まで読んでおく。 小テストを行う予定 6. <電子の非局在化と共鳴効果> テキストp35〜46まで読んでおく。 小テストを返却予定 7. 学習内容の振り返り
- <成績評価方法>
- 授業にきちんと出席することが成績評価の前提である。
授業内実施の小テストで平常点を算出すると共に、試験期間に授業内容すべてを範囲とする学期末試験を実施する。(平常点、定期試験の評価割合は1:9とする) A+〜Fの6段階評価でD以上の者を合格とする。
- <教科書>
- 有機化学の基本ー電子のやりとりから反応を理解するー
化学同人 富岡秀雄、立木次郎、赤羽良一、長谷川英悦、平井克幸 共著
- <参考書>
- 特に指定しない。
理解に不足がある場合は、各自分かりやすい参考書を図書館や書店で探すとよい。
- <オフィスアワー>
- 月、土曜日 2、3、4限
17号館306号室
- <学生へのメッセージ>
- 有機化学が分かると様々な分野の理解に役立ちます。まずは基本をしっかりと身につけましょう。
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