2018年度工学院大学 先進工学部応用化学科
△応用化学実験A(Applied Chemistry Laboratory A)[5E21]
1単位 小林 元康 教授 [ 教員業績 JP EN ] 伊藤 雄三 教授 [ 教員業績 JP EN ] 川井 忠智 准教授 [ 教員業績 JP EN ] 山口 和男 講師 [ 教員業績 JP EN ]
- <学位授与の方針>
○ | 1. 基礎知識の習得 | ◎ | 2. 専門分野知識の習得 | | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 |
- <授業のねらい>
- 我々の生活を支えるために重要な材料である有機高分子(ポリマー)を重合反応により合成し、生成物の高分子反応、反応機構、低分子有機化合物とは異なる特徴について学ぶ。また、有機化学で学習したアルドール縮合およびマイケル付加反応を実践し、簡単な有機化合物の合成法を身に付ける。
- <受講にあたっての前提条件>
- 化学基礎実験(1年次)、有機化学実験(2年次)を受講していること。応用化学実験B,C,Dを平行受講していること。初回ガイダンスにて受講における注意事項を説明するので必ず出席すること。欠席者に受講は認めない。
- <具体的な到達目標>
- 有機合成反応および高分子の重合反応の実験技術を習熟する。
(1)反応用ガラス器具を組み立てることができる。 (2)薄層クロマトグラフィーによる分析ができる。 (3)再結晶による有機化合物の精製ができる。 (4)重合に必要な開始剤とモノマー、溶媒の役割を説明できる。 (5)塩析によるポリマーの単離、精製ができる。 (6)FTIRの測定原理とスペクトルを説明できる。
- <授業計画及び準備学習>
- 通年を通して応用化学実験A,B,C,Dが実施され、その中の6回分を応用化学実験Aが担う。
めがね、薬サジ、ミクロスパチュラ、白衣を準備しておくこと。また、実験で使用する試薬類の分子量、密度、性状、溶解性などを調べ、実験手順をフローチャート式にまとめ、実験ノートに記載しておくこと。以上の準備が一つでも欠けていた場合、一切受講を認めない。これは実験事故を防ぎ、安全性を確保するためである。 実験課題は「有機合成実験」「高分子合成実験」の2つに大別される。 「有機合成実験」では 1週目:カルコンの合成、 2週目:マイケル付加反応と薄層クロマトグラフィー 3週目:アゾ染料の合成 を実施する。また、「高分子合成実験」では 1週目:酢酸ビニルのラジカル重合 2週目:ポリ酢酸ビニルの加水分解 3週目:FTIR測定および解析 を行う。
- <成績評価方法>
- 実習科目であるため、出席状況を重視し、予習(実験ノート)と実験技術(態度)を総合的に判断し、A+,A,B,C,D,Fの6段階評価を行い、D以上の者を合格とする。無断欠席やレポートの未提出が1回でもあった場合、単位は認めない。詳細はガイダンスで説明する。
- <教科書>
- Kuportにアップロードされている「応用化学実験」テキストをダウンロードして使用すること。
- <参考書>
- 「マクマリー有機化学概説 第6版」、東京化学同人、ISBN978-4-8079-0662-8
「高分子化学」西久保忠臣、オーム社 ISBN978-4-274-21000-6
- <オフィスアワー>
- 金曜日16:00〜17:00 A2066室
伊藤、川井、小林、山口いずれかの教員が対応する。
- <学生へのメッセージ>
- 実験にあたっては、テキストに書いてある通り機械的に実験してレポートを書くというのではなく、記述されている実験の内容について、自分で必要な試料・器具・手順を考えて、問題点がないかどうかを確認したのち、実験ノートに記入し、当日の実験に備えることが必要である。また実験における諸注意を守り、事故を起こさぬように注意しなければならない。危険性のある試薬等を扱う場合は安全メガネ(またはメガネ)をかけることが必要である
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