2018年度工学院大学 先進工学部応用化学科
化学者のための電気計測(Electrical Measurements for Chemist)[1L18]
2単位 木村 嘉伸 非常勤講師
- <学位授与の方針>
◎ | 1. 基礎知識の習得 | ○ | 2. 専門分野知識の習得 | ○ | 3. 汎用的問題解決技能 | ○ | 4. 道徳的態度と社会性 |
- <授業のねらい>
- 電気系,機械系の学生を対象とした電気計測は,電磁気学,電子デバイス,電子回路,制御,データ解析など多面的な工学基礎を前提とする.一方,化学系の学生はこれら基礎知識を前提とせず,計測機器のユーザとして基礎知識をマスタすることが求められる.本講義では,
・電気に関連した量(電圧,電流,抵抗,インピーダンス)の理解とその測定原理を理解する. ・電気計測に関連した基礎数学(統計,複素関数,フーリエ級数),電磁気学,電子回路について,演習を通して理解を深める. ・電気計測に関連したエレクトロニクス回路の知識を身につける.
- <受講にあたっての前提条件>
- 特になし
- <具体的な到達目標>
- ・計測技術の全体像が把握できる.
・電圧,電流,抵抗,インピーダンス,信号測定の基礎が理解できる. ・測定量の統計処理方法が身につき,実務的な課題に適応できる.
- <授業計画及び準備学習>
- 1. 電気電子計測の概要
本講義の全体像を説明する. 計測の意義,科学・技術との関わり,単位と標準について解説する. 準備学習:教科書 2〜26ページを熟読する. 2. センサの基礎 センサと計測システムの構成について解説する. 準備学習:教科書 151〜182ページを熟読する. 3. 測定結果の整理と分析1:統計処理,グラフと実験式 測定値の評価法について,関数電卓と表計算ソフトの使い方を解説する. 準備学習:教科書 27〜39ページを熟読する 4. 測定結果の整理と分析2:最小二乗法,測定の確からしさ グラフの作成,解析法について,表計算ソフトを用いて解説する. 準備学習:教科書 40〜50ページを熟読する. 5. 電気・磁気の測定1:計測器の概要,直流の基礎,直流の測定法 指針形計器,ディジタル計器,自動計測システムの概要を解説する. 電気の基本と電気回路の基礎について解説する. 準備学習:教科書 51〜59ページを熟読する. 6. 電気・磁気の測定2:交流の基礎,交流の測定法 交流の基礎,基礎数学(複素関数,フーリエ級数)について解説する. 準備学習:教科書 60〜78ページを熟読する 7. 電気・磁気の測定3:高電圧,大電流,磁気の測定法 高電圧,大電流,および磁気測定および関連する電磁気学について解説する. 準備学習:教科書 79〜88ページを熟読する. 8. 抵抗・インピーダンスの測定1:抵抗の基礎,抵抗の測定法 抵抗の基礎,電流計と電圧計を用いた間接測定,ブリッジ回路を用いたゼロ位法について解説する. 準備学習:教科書 89〜103ページを熟読する. 9. 抵抗・インピーダンスの測定2:インピーダンスの基礎 キャパシタ,インダクタおよびインピーダンスの基礎について解説する. 準備学習:教科書 104〜121ページを熟読する. 10. アナログ信号とディジタル信号1:電子回路の基礎 ダイオード,トランジスタおよびオペアンプの基礎について解説する. 準備学習:教科書 123〜131ページを熟読する. 11. アナログ信号とディジタル信号2:計測用電子回路 ディジタル量,A-D変換およびD-A変換について解説する. 準備学習:教科書 132〜150ページを熟読する. 12. 信号波形の観測,全体まとめ オシロスコープを用いた信号波形の観測について解説する. 準備学習:教科書 183〜207ページを熟読する. 13. まとめ 講義全体のまとめ 準備学習:前回までの総復習を行う. 14. 学習成果の確認(授業内試験) 準備学習:前回までの総復習を行う.
- <成績評価方法>
- 原則として授業内試験で最終成績を評価、60点以上の者に単位を認める。
- <教科書>
- 基本からわかる 電気電子計測講義ノート,湯本 雅恵 (監修),オーム社
- <参考書>
- ・AC Fischer-Cripps 著,曽根悟 訳,図解 電子回路必携,朝倉書店
- <オフィスアワー>
- 月曜日14:30から15:20(講師室)
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