2018年度工学院大学 先進工学部生命化学科
生物物理化学(Biophysical Chemistry)[3E18]
2単位 今村 保忠 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <学位授与の方針>
○ | 1. 基礎知識の習得 | ◎ | 2. 専門分野知識の習得 | | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 |
- <授業のねらい>
- 生命現象の因果関係を分子の間の相互作用として、原子、分子の性質に基づいて理解するために必要な物理化学の基礎を学び、それをいくつかの生体内反応に適用して理解する。
- <受講にあたっての前提条件>
- 生物化学IおよびII,物理化学IおよびII,物理化学演習IおよびII,分析化学Iを修得しておくことが望ましい。
- <具体的な到達目標>
- 1)生体酸化還元反応、生合成反応のエネルギー的基礎をできる
2)たんぱく質・核酸の高次構造を支配する物理的要因を理解できる 3)生体高分子の分離、分析法の原理を理解して活用できる
- <授業計画及び準備学習>
- 以下の項目にしたがって講義するが、都合により変更することがある。
これまでに学んだ内容の復習から始めることになるので,1,2年の教科書で対応する項目を復習しておくこと。事前に授業ノートのPDFファイルをキューポートを介して配布するので、対応する部分を中心に予習しておくこと。 1. 生物物理化学とは <I. 生体内の化学反応> 2.化学熱力学の復習(1)内部エネルギー、エンタルピー、エントロピー、自由エネルギー 3.化学熱力学の復習(2)化学反応と自由エネルギー変化 4.開放系と定常状態 5.酸化還元反応 6.同化と異化、エネルギー共役と高エネルギー化合物、生体エネルギー変換 7.化学反応と反応速度論 8. 中間試験 <II. 生体高分子> 9.生体高分子の構造と非共有結合的相互作用 10.核酸の高次構造 11.たんぱく質の高次構造 12.生体高分子の分離と分析(1)クロマトグラフィー 13.生体高分子の分離と分析(2)電気泳動、遠心分離 14.授業内容の振り返り
- <成績評価方法>
- 学期の8週目に、それまでの授業内容を範囲とする中間試験と、試験期間に授業内容全てを範囲とする学期末試験を実施する。中間試験および期末試験のの評価の割合は3:7。A+〜Fの6段階評価でD以上のものを合格とする。
- <教科書>
- ヴォート 基礎生化学 第4版 東京化学同人
D. Voet 他著 田宮 信雄他訳
- <参考書>
- 「生物物理化学:タンパク質の働きを理解するために」朝倉・蒲池・大倉著(化学同人)
「ライフサイエンス 基礎化学」青島均、・右田たい子(化学同人)
- <オフィスアワー>
- 火曜日 17:30〜18:30 新宿キャンパス 1978室。
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