2018年度工学院大学 先進工学部生命化学科

分析化学演習(Practice of Analytical Chemistry)[5A17]

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1単位
大野  修 准教授  
油井 信弘 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2018/12/14

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性

<授業のねらい>
各種機器分析手法の原理・方法を理解し、演習問題を解くことによって、生体分子の化学構造やその状態を分析する手法を身に付ける。

<受講にあたっての前提条件>
分析化学I、分析化学II、有機化学I、有機化学II、生化学I、生化学IIを受講していること。

<具体的な到達目標>
生体分子に関わる以下の分析手法の原理と方法を理解する。
1) 前処理
2) 分離(クロマトグラフィー法、電気泳動法)
3) 検出(質量分析、分光法)
4) 情報(オミクス法)
5) 有機化合物の構造解析法(質量分析法、赤外分光法、核磁気共鳴分光法)
6) 総合的なスペクトルデータの解析

<授業計画及び準備学習>
授業計画
第1回:分析化学の構成分野
 前処理、分離、検出、情報科学の4つの分野について概説する。
第2回:前処理
 前処理の主な目的と原理・方法について理解する。
第3回:分離I
 クロマトグラフィー法の測定原理・方法について理解する。
第4回:分離II
 電気泳動法の測定原理・方法について理解する。
第5回:検出I
 紫外、可視分光法の測定原理・方法について理解する。
第6回:検出II
 蛍光および化学発光の分析法の測定原理・方法について理解する。
第7回:情報
 生体成分を網羅的かつ系統的に解析するオミクス法の測定原理・方法について理解する。
第8回:有機化合物の構造解析法I
 各種分光学的手法を用いた有機化合物の構造解析法の概要について理解する。
第9回:有機化合物の構造解析法II
 質量分析法の原理・解析手法について理解する。
第10回:有機化合物の構造解析法III
 赤外(IR)分光法の原理・解析手法について理解する。
第11回:有機化合物の構造解析法IV
 核磁気共鳴(NMR)分光法の原理・解析手法について理解する。
第12回:有機化合物の構造解析法V
 核磁気共鳴(NMR)分光法を用いた有機化合物の構造解析法について理解する。
第13回:総合的なスペクトルデータの解析
 各種スペクトルデータから有機化合物の構造を決定する手法を理解する。
第14回:学習内容の振り返り
 学習の成果を確認する。

<成績評価方法>
定期試験,授業中の演習問題の結果で最終成績を評価し,Grade D以上の者に単位を認める。

<教科書>
指定教科書なし。

<参考書>
中村 洋 編集 生命科学における分析化学 (朝倉書店)
楠見 武徳 著 テキストブック 有機スペクトル解析−1D, 2D NMR・IR・UV・MS−(裳華房)

<オフィスアワー>
大野 修
金曜日14時から16時
12号館111号室
E-mail: st13515@ns.kogakuin.ac.jp
※ハイブリッド留学参加中は、下記メールアドレスにて質問を受け付ける。
E-mail: st13515@ns.kogakuin.ac.jp

油井 信弘
金曜日14時から16時
17号館205号室
E-mail: bt13347@ns.kogakuin.ac.jp

<学生へのメッセージ>
教材を必ず持参するようにお願いします。欠席,遅刻は厳禁です。
演習中に不まじめな行為をしている場合は退席を求めます。
分析化学は、生命化学研究の計測や分子認識に関わる学問です。演習では実践的な内容を含み、さまざまな方法論とその解析手法を学びますので、よく復習して、演習に取り組むようにしてください。


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