2018年度工学院大学 先進工学部生命化学科
○生物学(General Biology)[6307]
1単位 八木 創太 非常勤講師
- <授業のねらい>
- 生物学は長い年月をかけて人類が探求してきた学問の一つであり、今後もさらに発展し、我々の生活 を豊かにしてくれる潜在性を持っている。本講義では、この生物学における諸領域を幅広く学び、そ の関連性を理解する。始めに「生物とは何か?」という疑問から始まり、生物がどの様に進化し成立 してきたかについて概説する。また、生体機能物質がどの様に創られ、機能するかを学ぶ。これを基 礎として、実際に細胞内及び生体内においてどの様に働くことで、生物が存在し得るかを知る。以上 を通して、生物学の重要性、発展性について認識する。
- <受講にあたっての前提条件>
- 特になし
- <具体的な到達目標>
- (1)生物の成り立ちと生物進化を理解し、説明できる。(2)核酸やタンパク質などの生体機能物 質の構造と機能に関する知識を基に、遺伝子の複製、セントラルドグマ、代謝を分子レベルの現象と して理解し、説明できる。(3)細胞の分裂、分化から個体発生を理解し、説明できる。(4)生物 の恒常性、免疫系、神経系などの生理現象を理解し、説明できる。以上を通して、生物学の全体像を 理解し、生命を分子レベルの現象論として理解・説明ができる。
- <授業計画及び準備学習>
- 第1回 生物の成り立ち:生物の定義及び細胞構造、細胞内小器官について学ぶ。また、生物の多様 性・進化について学ぶ。[予習]動物及び植物細胞の構造をあらかじめ確認しておく。
第2回 生体機能物質:生体機能物質である核酸・タンパク質・糖・脂質の構造と機能を学ぶ。[予習] 核酸・タンパク質・糖・脂質がどの様な分子で構成されているかを確認しておく。 第3回 遺伝子の複製とセントラルドグマ:遺伝子の複製、及び転写、翻訳について分子レベルの現 象として学ぶ。[予習]遺伝及びセントラルドグマについて確認しておく。 第4回 代謝:エネルギーと物質に関わる一連の化学反応を学ぶ。[予習]ATPと解糖系・クエン酸回路 について予習しておく。 第5回 発生:細胞分裂から生物の発生と分化について学ぶ。[予習]細胞分裂についてあらかじめ確認 しておく。 第6回 生物の生理現象:動物における恒常性、神経系、免疫系などの生理現象について学ぶ。[予習] 恒常性、神経伝達、免疫系について予習しておく。 第7回:学習の振り返り 定期試験
- <成績評価方法>
- 定期試験
- <教科書>
- 指定教科書なし
- <参考書>
- 「大学で学ぶ身近な生物学」吉村成弘 (羊土社) 「ヴォート基礎生化学」田宮信雄、八木達彦、松村正美、遠藤斗志也 監訳 (東京化学同人)
- <オフィスアワー>
- 授業の前後
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