2018年度工学院大学 情報学部

フランス語初級I(Basic French I)[2509]

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1単位
沼田 憲治 非常勤講師  
最終更新日 : 2018/12/14

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性

<授業のねらい>
この授業は、フレンチ・ポップスを通して、音声と文字の両面からフランス語の音とリズムを体得し、その基礎を確立することを目的とする。
 そのため、授業では与えられた課題曲を、リスニングと発声練習を繰り返しながら、数回かけて歌えるようになるまで暗唱する。また、参考曲も含めた歌詞の中の重要なフレーズを暗唱し、耳で聞いて書き取れるようにする。その過程で練習問題をこなしながら、自然に文法知識が身につくようにする。

<受講にあたっての前提条件>
特になし。

<具体的な到達目標>
(1)易しいフランス語の曲の歌詞を暗唱し、メロディーに乗せて歌うことができる。
(2)易しいフランス語の曲の中の重要なフレーズを耳で聞いて、書き取ることができる。
(3)フランス語の綴りと読みの関係を理解し、歌や朗読を通して正しい発音を身につける。

<授業計画及び準備学習>
1.アルファベ/ABCの歌/自分の名前をアルファベで発音する/参考曲(1)Aimer/動詞の種類/発音(綴り字と発音、単母音字)
準備学習:シラバスをよく読んでおく。
2.参考曲(2)Sur le pont d’Avignon /参考曲(3)Je chante /「誰々が踊る(歌う)」/場所の表現/名詞の性と数/発音(単母音字と鼻母音字、エリジオン)
準備学習:アルファベを繰り返し練習し、自分の名前をアルファベ読みできるようにする。フランス語でABCの歌を10回歌う
3. 課題曲(1)Les Champs-Elysées1/参考曲(4)Au clair de la lune /定冠詞/提示の表現/綴り字記号/発音(リエゾン、アンシェヌマン)/フランスの地図を描く
準備学習:参考曲(2)を10回歌う。
4. 課題曲(1)Les Champs-Elysées2/参考曲(5)Les feuilles mortes /avoirの活用/否定の表現を覚える/冠詞のまとめ/所有形容詞/発音(単母音字と複母音字)
準備学習:もう一度フランスの地図を描き、パリとアヴィニョンの位置を書き入れる。課題曲(1)、参考曲(2)(4)の中から男性名詞と女性名詞を探し出す。
5. 課題曲(2)Poupée de cire, poupée de son1/êtreの活用/品質形容詞/発音(母音のまとめ1)/朗読チェック1
準備学習:avoirの活用を発音しながら、10回書く。Il y a 〜で始まる文を5つ作る。
6. 課題曲(2)Poupée de cire, poupée de son2/参考曲(6)La vie en rose /疑問文を作る/比較級/発音(母音のまとめ2)/朗読チェック2
準備学習:êtreの活用を発音しながら、10回書く。指定されたフレーズを10回書く。
7. 課題曲(3)L’amour est bleu1/いろいろな色のフランス語を覚える/フランスの国旗/小テスト1(avoirとêtreの活用)/発音(イントネーション)/朗読チェック3
準備学習:avoirとêtreの活用を倒置形と否定形にして、それぞれ発音しながら、10回書く。課題曲(1)と(2)を10回歌う。
8. 課題曲(4)Poupée de cire, poupée de son1/êtreの活用/品質形容詞/朗読チェック1
準備学習:課題曲(1)(2)(3)を歌いながら、歌詞を書く。
9. 課題曲(4)Tout, tout pour ma chérie1/命令文を作る/年齢を言う/数字(1−20)/前置詞のまとめ/発音(子音字)
準備学習:課題曲(3)を10回歌う。
10. 課題曲(4)Tout, tout pour ma chérie2/venirの活用/否定のヴァリエーション/avoirを用いた慣用表現/身体の部分を覚える/発音(複子音字)
準備学習:課題曲(4)を10回歌う。20までの数字を暗記してくる。自分の年齢を表わす文を10回言う。
11. 課題曲(1)〜(4)総復習/曲の背景を知る/発音(子音字のまとめ)
準備学習:課題曲(1)〜(4)を歌いながら、歌詞を書く。
12. プレゼンテーション(課題曲の発表)
準備学習:課題曲(1)〜(4)の中から一曲選び、歌う練習をしておく。
13. フランスの音楽・文化/発音のまとめ
準備学習:第12回までの授業を教科書・ノートを使って復習し、疑問点をまとめておく。
14. 学習内容の振り返り/夏休みの課題指示
準備学習:定期試験で分からなかった問題の正解を考えておく。

<成績評価方法>
まずは、授業計14回全てに出席することが成績評価の大前提となる。
その上で、以下のような評価割合となる。
1 期末試験(60%)、2 プレゼンテーション(20%)、3 宿題・レポート(10%)、4 授業への参加具合(10%)
なお、期末試験は定期試験期間中に実施する。

<教科書>
『ポップ・フランセ−−フレンチ・ポップスで学ぶフランス語−−/Pop français』(杉村裕史著、駿河台出版社)定価2500円。

<参考書>
仏和辞典は、紙の辞書であればプチ・ロワイヤル仏和辞典(旺文社)、ディコ仏和辞典(白水社)を、電子辞書ならばプチ・ロワイヤル仏和辞典(旺文社)、クラウン仏和辞典(三省堂)を勧める。ただし、必ずしも最初から必要なわけではないので、授業時に詳しく指示する。

<オフィスアワー>
授業の後に教場で。事前にメールで連絡を入れることが望ましい。

<学生へのメッセージ>
この授業に向いているのは、音楽が好きで、好奇心の旺盛な、意欲的な学生である。
 歌詞を覚えるにあたっては、Youtube等で曲を繰り返し聴いて、メロディーといっしょに覚えるようにすることが大切である。もちろん、言葉の意味を考えることも必要だが、それ以上に言葉を音として捉えること。日本語の歌を覚えるときにどういう方法をとっているのかを思い出してみよう。お気に入りのテレビのCMやドラマの主題歌が、思わず口を出てしまうことがないだろうか? フレンチ・ポップスを覚える場合も、その域に達するようになればしめたものである。最初は原曲のテンポについていくのは難しいだろうが、「ノリ」を大事にし、なり切って歌ってみよう。
 一方で、正確な発音を身につけることも忘れてはならない。そのために効果的なのが「朗読」である。一旦メロディーから離れ、歌詞を一個のテクストとてして暗唱できるようになるまで、何度も読んでみよう。その際大切なのが、フランス語の綴りと発音の関係性を意識することである。次に、ある程度暗記できた時点で、今度は歌詞を声に出しながら、手で書いてみよう。これを繰り返すことによって、音と文字の双方からフランス語のリズムを徐々に体に染み込ませていく。
 朗読の際に活用してほしいのが、教科書付属のCDである。そのままでは活用し切れないと思われるので、教科書を購入したら、すぐにCDをmp3化しスマホ等の携帯端末で毎日、いつでも、どこでも聴けるようにしておくこと。授業で数回曲を聴いただけで歌えるようになるわけがない。日常的にフランス語の音のシャワーを浴びることが大切である。フランス語は歌うように話し、話すように歌うとよく言われる。この授業を通して、フランス語の音楽性を少しでも体感してもらいたい。

<備 考>
発音指導や学生同士のアクティヴィテを重視することに加え、歌と朗読のプレゼンテーションを実施するため、最大履修人数は40名とする。これを超過した場合は、抽選等の方法による履修制限を行なう。


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