2018年度工学院大学 情報学部

歴史学A(History A)[1A42]

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2単位
塚本 剛 非常勤講師  
最終更新日 : 2018/12/14

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性

<授業のねらい>
現代世界の諸問題を歴史的に捉える見方を学び、世界史的な視点から多面的に思考する力を身に付ける。また、過去に学ぶことの意義を理解する。今年度は、古代中国世界の認識が、政治思想や科学認識によってどのような変遷を辿ってきたか、また歴史書に記述されること自体が当時の支配的な思想に影響を受けることを学ぶ。

<受講にあたっての前提条件>
特に無し。但し、高校世界史は履修していることを前提に講義する。

<具体的な到達目標>
1.歴史的な視点で、ものごとを考えることの重要性を理解できる。
2.自分の意見や疑問を、分かりやすく文章にまとめることができる。
3.自分で調べたこと、考えたことを、伝えるコミュニケーション能力を修徳することができる。

<授業計画及び準備学習>
第1週 [ガイダンス]授業方針・内容について説明。試験解答の書き方を学ぶ。この方針に則り書かなければ、解答は無効なので留意されたい。
      準備学習:シラバスをきちんと読んでおくこと。
第2週 [「歴史」とは何か]歴史認識や歴史学とは何かということについて学ぶ。
      準備学習:前回の復習。
第3週 [時代区分]歴史学における時代区分について学ぶ。
      準備学習:上記に同じ。
第4週 [歴史認識とは何か(その1)]様々な歴史的視点から文明の本質とあり方について学ぶ。
      準備学習:上記に同じ。
第5週 [歴史認識とは何か(その2)]同上。
      準備学習:上記に同じ。
第6週 [歴史認識とは何か(その3)]同上。
      準備学習:上記に同じ。
第7週 [歴史認識とは何か(その4)]同上。
      準備学習:上記に同じ。
第8週 [オリエンタルディスポティズム(その1)]アジアはどう認識されてきたか、その問題点について学ぶ。
      準備学習:上記に同じ。
第9週 [オリエンタルディスポティズム(その2)]同上。
      準備学習:上記に同じ。
第10週 [オリエンタルディスポティズム(その3)]同上。
      準備学習:上記に同じ。  
第11週 [黄河と古代中国]古代中国世界を水利歴史的な観点から考えることの有用性を学ぶ。
      準備学習:授業ノートの整理・復習を行うこと。
第12週 [水利と国家正統思想]文学と歴史との関係について考える。
      準備学習:課題レポートを完成させてくること。
第13週 [水利と歴史書]水利と正史との関係について学ぶ。
      準備学習:前回の授業の復習を行うこと。
第14週 授業内試験。
      準備学習:授業ノートの整理・復習を行うこと。

*なお、受講生の興味の方向性ヴィヴィッドに合わせるため、適宜授業内容を変更することがあるので、了解されたい。

<成績評価方法>
授業内試験である。授業にきちんと出席することが、まず大前提である。学期末の筆記試験(80点満点)と平常点(20点満点)で総合的に評価し、60点以上の者を合格とする。(2015年度以降入学の学生については、GradeD以上を合格とする。)

<教科書>
使用しない。授業に必要な資料は、プリントで配布する。

<参考書>
『世界史の誕生』 岡田英弘 1992年 筑摩ライブラリー
『オリエンタル・デスポティズム―専制官僚国家の生成と崩壊 』カール・A・ウィットフォーゲル (著), 湯浅 赳男 (翻訳)1995年 新評論
『中国古代の社会と黄河』浜川栄 2009年 早稲田大学出版会

<オフィスアワー>
授業の前後の休み時間 教員室で。

<学生へのメッセージ>
良好な授業環境の保持にご協力下さい。授業の進行を妨げる者には単位を与えないので留意するように。
昨年に続き、気がかりな点について注意しておきます。最近講義の主旨や内容・テーマと関係ないことを試験に長々と述べたうえ、成績について異議を申し立てるものが増えてきているが、試験は当然のことですが、講義の内容を踏まえ、講義のテーマに沿って解答して下さい。講義中にテーマを解説する上で、使用したタームについて事典を調べて書いてくる学生がいます。例えば第2次世界大戦の歴史的意義について述べよという試験で、第二次世界大戦の戰爭の経緯を辞典で調べ、いくら詳述しても歴史的意義について答えてなければ、点数はゼロである当たり前のことを理解して下さい。辞典類や教科書に書いてある現在の研究水準では、必ずしも正しくない俗説を好むのも自由ですが、試験に論述するのは遠慮下さい。また反論するのも自由ですがその場合、単位認定している学生の解答がそうであるように定評のある論文や資料などエビデンスを挙げて下さい。また大学の講義は自分で意義を考えるものです。よって中高までの所謂わかりやすい授業を期待する学生は遠慮して下さい。同様にポイントを指摘しないと不満を募らせる学生にも不向きです。自分の問題意識によって、同じ講義内容でm重要度は学生によって異なるという常識を理解して下さい。


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