2018年度工学院大学 情報学部
○情報数学2(Information Mathematics 2)[5129]
1単位 古 博 准教授
- <授業のねらい>
- 情報学を学ぶために必要な数学の基礎を学修する
数学の基礎である関数、線形代数学の入門として,ベクトル,行列を学修する
- <受講にあたっての前提条件>
- 情報数学1を合格していること。
情報数学演習 I を同時に履修すること。
- <具体的な到達目標>
- 1. 線形代数入門として,ベクトル,行列の代数的,幾何学的性質を理解し,特に変換作用素としての行列の性質を理解する
2. 複素数、ベクトル、行列による平面、幾何学的意味を理解する
- <授業計画及び準備学習>
- 1. 線形代数入門として,ベクトル,行列の代数的,幾何学的性質を理解し,特に変換作用素としての行列の性質を理解する
2. 複素数、ベクトル、行列による平面、幾何学的意味を理解する
<授業計画及び準備学習> 1. ベクトルと演算 ベクトルとその演算について解説する 準備学習:ベクトルに関する高校の教科書などを調べておくこと 2. ベクトル成分とノルム ベクトルのノルムを説明し,射影や鏡像について解説する 3. 行列 行列とその演算について解説する 4. 変換行列 行列による線形変換,特に拡大縮小,反転,置換,回転,直交変換について解説する 5. 複素平面 複素平面を導入し,複素数の絶対値や偏角を解説する。また,複素数の演算が複素平面上で どのような動きに対応するのか解説する 6. ベクトル、行列、幾何、総括 ベクトルと行列、平面、空間についての補足と複素平面を振り返る *第2回から6回の準備学習:前回の復習をして出された問題を解くこと また,講義ノート, プリントのうち,今回の授業内容に関する箇所を読んでおくこと 7. 全体振り返り 準備学習:期末試験で解けなかった問題の解き方を考えておくこと
*試験期間中に試験を実施する。
- <成績評価方法>
- 本科目の期末試験の結果(ア)と同一期間の「情報数学演習I」の演習時間の回答と
レポートの得点(イ)によって,到達目標に照らして6段階のGrade(A+,A,B,C,D,F)で 評価し,D以上の者に単位を認めます。 評価割合は「(ア):(イ) = 2:1」です。但し、同一期間の「情報数学演習I」の全ての レポートを提出済みであることが合格の必須条件とします。
- <教科書>
- 教科書は指定しない。
全講義ノートをプリントして配布する。
- <参考書>
- 高木 悟, 長谷川 研二, 熊ノ郷 直人 「理工系のための線形代数」培風館
他、授業中に適宜案内する。
- <オフィスアワー>
- 金曜日13:30〜14:30,5-455にて質問等を受け付ける.※連絡用メールアドレスは初回授業時に知らせる.
- <学生へのメッセージ>
- 本科目は必修科目であり、演習とともにステップアップの第二段階です。
数学は基礎からの積み重ねが必要な学問です.確実に理解することが重要です。 十分時間をかけて取り組んで下さい。 なお、高校の数学に自信のない学生は,必ず学習支援センターに相談してください. ただし,講義の内容に関する質問は学習支援センターでなく,担当教員のオフィスアワー、 あるいは、SA(Student Assistant)を利用してください.
- <備 考>
- リピート履修の場合は情報数学演習Iも必ずリピート履修すること。
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