2018年度工学院大学 情報学部
○情報数学1(Information Mathematics 1)[5126]
1単位 田中 輝雄 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい>
- 情報学を学ぶために必要な数学の基礎を学修する.
計算機を扱うための基礎となる,数,命題,集合や,2進法などについて学修する.
- <受講にあたっての前提条件>
- 特になし
- <具体的な到達目標>
- 1. 数の概念,命題,集合の考え方を理解する.
2. 複素数について,代数的,幾何学的性質を理解する.
- <授業計画及び準備学習>
- 1. 授業概要説明,数と演算
授業概要説明 自然数や整数などの数の概念とそれらの演算、数の集合を解説する. 準備学習:自然数,整数などといった数に関することを調べておくこと. 2. 集合の演算 和集合,共通集合など集合の演算を解説する.部分集合の概念も解説する. 3. 記数法、順列・組み合わせ 10進数,2進数,16進数を説明し,それらの演算や各進数への変換方法を解説する. 4. 命題と論理 命題とそれらの論理演算を解説する.また,含意命題の対偶による証明法や背理法も説明する. 5. 関数と写像 関数と写像について解説する.大学数学に必須の関数について紹介する. 6. 複素数 虚数単位を導入し,複素数について解説する. また,複素数の加法,減法,乗法,除法,共役複素数についても説明する. *第2回から6回の準備学習:前回の復習をして出された問題を解くこと. また,講義ノート,プリントのうち,各回の授業内容に関する箇所を読んでおくこと. 7. 学習内容の振り返り 準備学習:期末試験で解けなかった問題の解き方を考えておく
*試験期間中に試験を実施する.
- <成績評価方法>
- 本科目の期末試験の結果(ア)と
同一期間の「情報数学演習I」の演習時間の回答とレポートの得点(イ)によって, 到達目標に照らして6段階のGrade(A+,A,B,C,D,F)で評価し,D以上の者に単位を認めます. 評価割合は「(ア):(イ) = 2:1」です.ただし,同一期間の 「情報数学演習I」のすべてのレポートを提出済みであることが合格の必須条件とします.
- <教科書>
- 指定教科書なし.
講義ノートプリントを配布する.
- <参考書>
- 「理工系のための基礎数学」高木・長谷川・熊ノ郷共著,培風館 2015.
他,授業中に適宜案内する.
- <オフィスアワー>
- 金曜日昼休み,八王子教員控え室にて質問等を受け付ける.
※連絡用メールアドレスや研究室の場所など,詳しいことは初回授業時に知らせる.
- <学生へのメッセージ>
- 本科目は必修科目であり、演習とともにステップアップの第一段階です.
数学は基礎からの積み重ねが必要な学問です.確実に理解することが重要です. 十分時間をかけて取り組んで下さい. なお,高校の数学に自信のない学生は,必ず学習支援センターに相談してください. ただし,講義の内容に関する質問は学習支援センターでなく, 担当教員のオフィスアワー,あるいは,SA(Student Assistant)を利用してください.
- <備 考>
- リピート履修の場合は情報数学演習Iも必ずリピート履修すること.
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