2018年度工学院大学 情報学部システム数理学科
△離散システム(k)[2B12]
2単位 真鍋 義文 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <学位授与の方針>
| 1. 基礎知識の習得 | ◎ | 2. 専門分野知識の習得 | ○ | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 |
- <授業のねらい>
- 離散的な構造を持つシステムに関する解析・設計・最適化の理論と技術について学ぶ。
- <受講にあたっての前提条件>
- 集合・写像・ブール関数・グラフ理論に関する基礎的知識を必要とする。
- <具体的な到達目標>
- 組み合わせ最適化問題に対して、分岐限定法・動的計画法・ヒューリスティックスを用いて解くことができる。
与えられた言語を受理する有限オートマトン、プッシュダウンオートマトンの設計ができる。 与えられた有限オートマトン、プッシュダウンオートマトンが受理する言語が求められる。 与えられた言語を生成する文脈自由文法、正規文法、正規表現の設計ができる。 与えられた文脈自由文法、正規文法、正規表現が生成する言語が求められる。
- <授業計画及び準備学習>
- 1 離散システムとは
離散的な構造を持つシステムの解析手法の概要を解説する。 準備学習:集合・グラフ理論の復習を行う。 2 分岐限定法 組み合わせ最適化問題を解くための分枝限定法を解説する。 準備学習:離散システムの概要の復習を行う。 3 動的計画法 組み合わせ最適化問題を解くための動的計画法を解説する。 準備学習:分岐限定法の復習を行う。 4 計算量の理論(1) オーダーの表記法および解析法を解説する。 準備学習:動的計画法の復習を行う。 5 計算量の理論(2) NP完全性の定義とその意味について解説する。 準備学習:オーダーの表記法の復習を行う。 6 ヒューリスティックアルゴリズム 焼きなまし法などのヒューリステッィクアルゴリズムの概要を解説する。 準備学習:NP完全性の復習を行う。 7 有限オートマトン 有限オートマトンの定義を示し、有限オートマトンが受理する言語について解説する。 事前学習:ヒューリスティックアルゴリズムの復習を行う。 8 有限オートマトンの構築 与えられた言語を受理する有限オートマトンの設計法について解説する。 事前学習:有限オートマトンの定義の復習を行う。 9 正規表現 正規表現の定義を示し、正規表現が表す言語について解説する。 事前学習:有限オートマトン構築の復習を行う。 10 プログラミング言語の正規表現 プログラミング言語で使われる正規表現について解説する。 事前学習:正規表現の復習を行う。 11 形式文法とそのクラス 形式文法の定義とそのクラスについて解説する。 事前学習:プログラミング言語の正規表現の復習を行う。 12 プッシュダウンオートマトン プッシュダウンオートマトンの定義を示し、プッシュダウンオートマトンが受理する言語について解説する。 事前学習:形式文法の復習を行う。 13 プッシュダウンオートマトンの性質 プッシュダウンオートマトンと文脈自由言語の等価性について解説する。 事前学習:プッシュダウンオートマトンの定義の復習を行う。 14 学習成果の振り返り 事前学習:前回までの総復習を行っておく。
- <成績評価方法>
- 定期試験と毎回の出席者に講義中に行う小テストで行う。
・定期試験(A):100点満点で定期試験期間に行う。再試験・追試験は行わない。 ・小テスト(B):1−13回目において毎回20点満点で行い、合算する(260点満点)。
AとBを9:1の割合で評価した結果をA+,A,B,C,D,Fの6段階で評価し、D以上を合格とする。
- <教科書>
- 指定教科書なし
- <参考書>
- Michael Sipser著 「計算理論の基礎 原著第2版 1 オートマトンと言語」 共立出版
- <オフィスアワー>
- 木曜2限、新宿A-1572研究室で行う。
上記以外の時間を希望する場合はメールで事前にアポイントメントを取ること。 メールアドレス:jt13455@ns.kogakuin.ac.jp
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