2018年度工学院大学 情報学部システム数理学科
△企業システム研究(k)[1L15]
2単位 檜山 徹 非常勤講師
- <学位授与の方針>
| 1. 基礎知識の習得 | | 2. 専門分野知識の習得 | ○ | 3. 汎用的問題解決技能 | ○ | 4. 道徳的態度と社会性 |
- <授業のねらい>
- 高度に情報化されている社会を支える企業は、環境変化や求められる役割が時間と共に大きく変化することが多くなってきている。変化に早期に追従するため企業システムを駆使して社会への貢献を確立している。この講義では実際の企業システムの具体的な構成を理解し構成要件定義を検討できる力を養う。またこれら企業システムが基本となり応用されている社会情報システムについて理解する。
- <受講にあたっての前提条件>
- 前期に実施の企業システム序論を受講していることが望ましい。
企業の社会的責任とそれを支える企業システムの両面について考え理解しようとする意欲があること。
- <具体的な到達目標>
- 本科目は表面的な知識の詰め込みではなく、本質的な意味や意義を理解し新しい課題に対して応用できる能力の醸成を目指す。
・企業に求められる要件を理解し、社会の一員としての企業が今後どのような方向性を持つべきかを予見できる ・上記の企業の要件を確立するために必要な企業システムの構成や機能、性能などについて理解する ・社会情報システムについて具体的実施例を理解する
- <授業計画及び準備学習>
- 1.企業 システム(人事管理)
一般的な企業が備えなければならない企業システムを具体的に解説する。人事管理システムについて必要な考え方/配慮、機能、目的などについて解説する。 事前学習:どういう企業に勤めたいかを考えてみる 2.企業システム(人事管理詳細) 人事管理システムについて具体的な業績評価、人事処遇、採用、教育および育成、スキル管理、社内公募などについて理解する 事前学習:企業内でどのような立場の職務を行いたいかを考えてみる 3.企業システム(産業) 具体的実施例としてメーカーを取り上げキャシュフロー経営をベースに生産システムを中心にフォーキャスト、受注、購買、製造、在庫、発送、物流、保守などを総合的に理解する。 事前学習:事前配布の資料から予習を行うこと 4.企業システム(産業と物流) 産業の入り口と出口を押さえる物流は時間とともに変化する各種リスクを理解し回避策を考え企業がいかに存続していくかを検討する 事前学習:事前配布の資料から予習を行うこと 5.社会情報システム(一般) 視点を社会全体に変えてどのような情報システムがありそれらがどのように一般社会に貢献しているかについて考察する。 事前学習:事前配布の資料から予習を行うこと 6.社会情報システム(自動運転関係) 具体例として自動運転を取り上げ満たすべき要件を理解し、交通システムとの関連性を考察する。 事前学習:事前配布の資料から予習を行うこと 7.社会情報システム(交通システム) 交通管制システムとしての将来像や法整備などについて理解する。 事前学習:事前配布の資料から予習を行うこと 8.社会情報システム(気象関係) 具体例として気象予報を取り上げ満たすべき要件を理解し社会の活動との関連性を考察する。 事前学習:事前配布の資料から予習を行うこと 9.社会情報システム(関連気象システム) 火山活動の予知から地球規模の気象変動まで各種システムの連携と温暖化防止など企業活動への影響なども理解する 事前学習:事前配布の資料から予習を行うこと 10.社会情報システム(税務関係) 具体的実施例として税務関係のシステムについて社会サービスとの関連性を考察する。 事前学習:事前配布の資料から予習を行うこと 11.社会情報システム(税務関係システムの要件) 具体的な日本の税務関係システムとしてマイナンバーシステムやe-taxシステムについて理解し、考慮すべき点などを学習する。 事前学習:事前配布の資料から予習を行うこと 12.社会情報システム(市民サービス関係) 具体的実施例として戸籍、住民票発行、印鑑証明書発行などの各種市民サービスシステムについて理解する 事前学習:事前配布の資料から予習を行うこと 13.社会情報システム(保険サービス関係) 健康保険、雇用保険、年金制度などについて理解する。また今後のシステム間連携など社会情報システムの将来像についても考察する 事前学習:事前配布の資料から予習を行うこと 14.全体の振り返り レポート、授業の総復習として理解が不足している点課題などを補足しながら解説する。 準備学習:前回までのすべての復習と課題の再確認
- <成績評価方法>
- 学期末に提出するレポートによってA+,A,B,C,D,Fの6段階評価にてD以上を合格とする
- <教科書>
- 特に指定していない。授業で用いる講義資料を講義後電子的に共有する
- <参考書>
- 講義の中で適宜指定する
- <オフィスアワー>
- 場所:新宿での講義後1時間程度23階の共有スペースにて行う。
その他、メール等で予約すれば曜日、時間に関わらず対応します アドレスなどの詳細は授業の初回に案内します
- <学生へのメッセージ>
- 企業が求められていること(要件)を適切に理解しないと企業システムを理解し構築することは難しい。この要件を理解することは企業の今後目指すべきところもわかるようになり企業研究の一助になり就活にも応用できると思う
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