2018年度工学院大学 情報学部システム数理学科

Webプログラミング(k)[2G31]

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2単位
石川 修一 非常勤講師  
最終更新日 : 2018/12/14

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性

<授業のねらい>
オブジェクト指向スクリプト言語JavaScriptは、Webブラウザ、サーバーやIoT機器のプログラミング言語として広く使われています。
本講義の前半ではWebブラウザで動作するプログラム(クライアントサイドJavaScript)、後半ではサーバー上で動作するプログラム(サーバーサイドJavaScript)を学び、Webアプリケーションが動作する仕組みを理解します。

<受講にあたっての前提条件>
・必ず「Webプログラミング演習」を同時に履修してください。
・プログラミング言語共通の概念(変数、条件判定、制御、関数など)の知識が身についてていることを前提にします。
・HTMLやCSSについては講義では詳しく解説しないので、参考書などで第1回までに各自で学習してきてください。簡単なWebページが作れることを前提に講義を進めます。

<具体的な到達目標>
JavaScriptとオブジェクト指向を理解する。(専門性)
Webアプリケーションが動作する仕組みを理解する。(専門性)
JavaScriptコードを読むことができる。コードの問題点の指摘や改善の提案ができる。(実践性)

<授業計画及び準備学習>
1. Webプログラミングの基本
 ブラウザ、HTML/CSS、JavaScript、バージョン管理システム(Git)
2. JavaScriptの基本
 DOMの理解、ノードウォーキング、デバッグの方法
3. オブジェクト
 プロパティ、メソッド、組み込みオブジェクト
4. 関数
 関数、スコープ、引数、戻り値
5. オブジェクト指向
 オブジェクトとクラス
6. チームでのバージョン管理
 チェックアウト、ブランチ、マージ、コンフリクト
7. クライアントサイドJavaScript
 DOM、イベント、タイマー処理
8. グラフィックス、アニメーション
 Canvas、WebGL
9. 公開APIの利用1
 HTTP、API、非同期通信、JSON、XML
10. 公開APIの利用2
 JSONP、画像データの送受信
11. サーバーサイドJavaScript
 Node.js、Socket.io
12. リアルタイム通信
 複数人でのリアルタイム通信
13. パフォーマンス最適化、セキュリティ
 レンダリング、キャッシュ、脆弱性
14. 学習内容の振り返り

準備学習:
<第1回>
HTMLやCSSの知識についてはこの講義では詳しく解説しないので、第1回までに各自で学習してきてください。参考書を挙げていますが、他の書籍、Webサイト等を使用した学習でも問題ありません。テキスト、画像、テーブル、フォームを含むWebページを作れるようにしてください。
<第2回〜第10回>
教科書の各回に対応するページを予習した上で授業に望んでください。

<成績評価方法>
ソースコードを読んで答える形式の問題を中心に、授業内小テスト(全6回程度)で評価します。小テストには教科書を持ち込めます。
A+、A、B、C、D、Fの6段階評価を行い、D以上を合格とします。特別な理由なく出席日数が3分の2に満たない場合は、不合格となります。

<教科書>
改訂新版JavaScript本格入門 モダンスタイルによる基礎から現場での応用まで
山田祥寛 著
技術評論社
ISBN 978-4774184111

注意:必ず「改訂新版」を購入してください。電子書籍でも問題ありません。

<参考書>
いちばんよくわかるHTML5&CSS3デザインきちんと入門
狩野祐東 著
SBクリエイティブ
ISBN 978-4797388541

<オフィスアワー>
「Webプログラミング演習」の後に教室で。できるだけ事前にメールで連絡してください。

<学生へのメッセージ>
受講希望人数によっては履修制限を設ける可能性があります。
履修希望者は初回授業の冒頭から必ず出席してください。
JavaScriptは、思いついたアイデアを素早くプロトタイプにする目的に最適な言語の1つです。習得しておけば将来どんな職種を選択しても、課題解決の助けとなるでしょう。


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