2018年度工学院大学 情報学部コンピュータ科学科
△音響工学基礎(Fundamental Acoustics)[1P11]
2単位 中島 弘史 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <学位授与の方針>
◎ | 1. 基礎知識の習得 | | 2. 専門分野知識の習得 | | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 |
- <授業のねらい>
- 音の性質や関連技術の役割を様々な視点から概観し、現代の音響工学を理解する上で必須となる基本原理を習得する。
- <受講にあたっての前提条件>
- ディジタル信号処理の基礎知識があることが望ましい。
- <具体的な到達目標>
- ・人が音声を発声する原理、周囲の音を聞き分ける原理を理解し、定性的な説明ができる。
・ディジタル信号の量子化ビット数やサンプリング周波数と、音声の品質との関係を定性的に説明できる。 ・フーリエ変換に基づく音の周波数分析の原理を理解し、データの分析ができる。 ・音の伝搬系のインパルス応答と音声信号のたたみ込み演算を計算できる。
- <授業計画及び準備学習>
- 1.音の基礎
準備学習:教科書の付録と第1章1.4を読んで疑問箇所等を整理しておくこと。 2.音を聞く仕組み 準備学習:教科書の第2章を読んで疑問箇所等を整理しておくこと。 3.音の収録と再生 準備学習:教科書の第3章を読んで疑問箇所等を整理しておくこと。 4.音声の発話と認識 準備学習:教科書の第4章を読んで疑問箇所等を整理しておくこと。 5.音楽と音響 準備学習:教科書の第5章を読んで疑問箇所等を整理しておくこと。 6.音の伝搬と室内音響,騒音 準備学習:教科書の第6章を読んで疑問箇所等を整理しておくこと。 7.音の物理:ばねとおもりのモデル 準備学習:教科書の第8章8.1〜3を読んで疑問箇所等を整理しておくこと。 8.音の物理:空気中の音波,波動方程式 準備学習:教科書の第8章8.4〜6を読んで疑問箇所等を整理しておくこと。 9.音の物理:音響インピーダンス,指向性,固有モード 準備学習:教科書の第8章8.7〜10を読んで疑問箇所等を整理しておくこと。 10.音のディジタル信号処理:量子化と標本化 準備学習:教科書の第9章9.1を読んで疑問箇所等を整理しておくこと。 11.音のディジタル信号処理:離散フーリエ変換 準備学習:教科書の第9章9.2〜3を読んで疑問箇所等を整理しておくこと。 12.音のディジタル信号処理:ディジタルフィルタ 準備学習:教科書の第9章9.4〜5を読んで疑問箇所等を整理しておくこと。 13.音響学に関する特別講演 準備学習:前回までの総復習を行い,疑問箇所等を整理しておくこと。 14.学習内容の振り返り
- <成績評価方法>
- 期末試験の結果により,到達目標に照らして6段階のGrade(A+,A,B,C,D,F)で評価し,D以上の者に単位を認める。
- <教科書>
- 鈴木陽一、赤木正人、伊藤彰則、佐藤洋、苣木禎史、中村健太郎著、音響学入門、コロナ社、2011年
- <参考書>
- 指定参考書なし
- <オフィスアワー>
- 月曜日4限,新宿校舎,A2472(数理音響学研究室)
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