2018年度工学院大学 情報学部情報通信工学科
△ネットワークセキュリティ(k)[5B11]
2単位 水野 修 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい>
- ・安心・安全な情報社会を作るための基礎となる,ネットワークセキュリティ技術について学習します.
- <受講にあたっての前提条件>
- 情報数学3を履修していることが望ましい.
- <具体的な到達目標>
- ・安心・安全な情報社会を作るための基礎となる,ネットワークセキュリティ技術について学習します.要素技術や方式を理解するとともに,サービス要件に適合する情報システムを構築するための基礎力をつけることを達成目標とします.
具体的なテーマとしては ・公開鍵暗号,共通鍵暗号,ハッシュなどのセキュリティ要素技術 ・認証・公証・デジタル署名などの 暗号応用技術 ・セキュア通信,コンテンツ保護,ファイアウォールなどのセキュアシステム技術
- <授業計画及び準備学習>
- ・第1回 オリエンテーション,情報社会とセキュリティ
講義の進め方を説明し,情報社会におけるセキュリティの必要性を理解します
・第2回 クライアントの脅威 クライアントの脆弱性とその対応について理解します.
・第3回 共通暗号方式 基本的な暗号の技術と,暗号方式のひとつである共通鍵暗号方式とその応用を理解します.
・第4回 公開鍵暗号方式とハッシュ関数 RSAなどの公開鍵暗号方式とハッシュ関数について理解します.
・第5回 ユーザ認証技術 ユーザを識別する,認証技術について理解します.
・第6回 メッセージ認証と電子署名 暗号による認証を確実にするための,電子署名を理解します
・第7回 サーバの脅威 サーバの脆弱性とサーバシステムを攻撃から守るための保護技術を理解します.
・第8回 仮想専用網 仮想専用網の方式であるSSL/TSLやIPSecなどの方式を理解します.
・第9回 無線LANのセキュリティ WiFiなどの無線システムで採られているセキュリティ方式について理解します.
・第10回. デジタルコンテンツの保護 デジタルコンテンツの保護と,電子透かしなどの技術について理解します.
・第11回 時刻認証と公証 情報が正当なものかを保証するための認証・公証技術を理解します.
・第12回. セキュリティ監査技術と事例研究 システムが正しく守られているか評価するための監査技術について理解します
・第13回 事例研究 最近発生したセキュリティインシデントについて考察します.
・第14回 学習内容の振り返り
準備:事前配布する資料について目をとおしておく 復習:小テストでできなかったところを復習しておく.
- <成績評価方法>
- 定期試験(80%)、授業中に課す小テスト(20%)で,全体の60%以上の出来で合格とします.
なお,正当な理由なく5回以上欠席した場合は,成績評価しないことがあります.
- <教科書>
- ・『情報セキュリティ』小林吉純、オーム社
ただし,授業で必要な資料は別途Kuportで配布します.
- <参考書>
- 「情報セキュリティ読本 四訂版」 著者:情報処理推進機構(IPA) 実教出版株式会社 ISBN 987-4-407-33076-2
- <オフィスアワー>
- 毎週木曜日11:00〜12:00,13:00〜14:00 新宿A-2217室
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