2018年度工学院大学 情報学部情報通信工学科

ユビキタス概論(Introduction to Ubiquitous Network Technology)[4E12]

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2単位
水野  修 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2018/12/14

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性

<授業のねらい>
IoT,ユビキタスサービスの概要と,それらを構成する基盤技術について解説し,コアとなる技術やサービス動向を理解し,新たなサービス提案ができることを達成目標とする.

<受講にあたっての前提条件>
・情報通信工学科の3年生進級レベルの基礎学力を身に着けていること.
・新しい情報通信サービスや技術について好奇心を持っていること.

<具体的な到達目標>
・「IoT」,「ユビキタス」の概念や社会的背景,今後の動向について考察できる.
・「IoT」,「ユビキタス」にかかわる,代表的な方式や個別のコア技術について理解する.
・グループディスカッション(演習)を通じて,積極的に自分の意見を述べ,まとめる力を養成する.

<授業計画及び準備学習>
1.オリエンテーション:ユビキタスとは?
 この講義の概要を知り「IoT」,「ユビキタス」とは何かについて理解します.
 準備・復習:特になし

2.ユビキタスにまつわる社会背景
 ユビキタスが注目されてきた歴史と,現在の情報通信サービスにおける「ユビキタス」の位置づけを理解します.
 準備:講義の資料をダウンロードし,目をとおしておくこと.
 復習:講義の内容を振り返り,資料を再整理すること.

 3.アイデンティティ管理
 ユーザを認識するための”アイデンティ”について,代表的な方式とそれを支える技術について理解します.
 準備:講義の資料をダウンロードし,目をとおしておくこと.
 復習:講義の内容を振り返り,資料を再整理すること.

 4.ICカード
 アイデンティティを持ち運ぶ方式としてのICカードについて,規格とそれを支える技術,およびサービスの展開について理解します.
 準備:講義の資料をダウンロードし,目をとおしておくこと.
 復習:講義の内容を振り返り,資料を再整理すること.

 5.RFID
 多くの物を自動認識するための方式としてのRFIDについて,代表的な方式とそれを支える技術についてバーコードと対比し理解します.
 準備:講義の資料をダウンロードし,目をとおしておくこと.
 復習:講義の内容を振り返り,資料を再整理すること.

 6.センサネットワーク
 M2M(Machine to Machine)サービスの代表的な方式としてのセンサネットワークについて,センサデバイスやネットワーク技術について理解します.
 準備:講義の資料をダウンロードし,目をとおしておくこと.
 復習:講義の内容を振り返り,資料を再整理すること.

 7.スマートグリッド
 効率的な電力供給方式として期待されてるスマートグリッドについて,背景や要件と現状の技術動向について理解します.
 準備:講義の資料をダウンロードし,目をとおしておくこと.
 復習:講義の内容を振り返り,資料を再整理すること.

 8.情報家電ネットワーク
 家庭内の電化製品をネットワーク化することによって実現できるサービスと,代表的な方式や技術について理解します.
 準備:講義の資料をダウンロードし,目をとおしておくこと.
 復習:講義の内容を振り返り,資料を再整理すること.

 9.位置情報,地図情報
 場所や地図を用いることで実現できるサービスと,GPSなどの代表的な方式や技術について理解します.
 準備:講義の資料をダウンロードし,目をとおしておくこと.
 復習:講義の内容を振り返り,資料を再整理すること.

10.自動車とユビキタス
 自動車や交通機関と関わるユビキタスサービスと,ITS,ETC,VICSなどの代表的な方式や技術について理解します.
 準備:講義の資料をダウンロードし,目をとおしておくこと.
 復習:講義の内容を振り返り,資料を再整理すること.

11.プレゼンス,コンテキストアウェアネス
 ユーザの状況に適応してサービスを提供する”コンテキストアウェアネス”や,それを支える”プレゼンス”について代表的な方式や技術について理解します.
 準備:講義の資料をダウンロードし,目をとおしておくこと.
 復習:講義の内容を振り返り,資料を再整理すること.

12.ウェアラブルデバイス
 メガネ型や腕時計型などの身に着けるタイプのユビキタス端末の構成技術とサービス展開について理解します
 準備:講義の資料をダウンロードし,目をとおしておくこと.
 復習:講義の内容を振り返り,資料を再整理すること.

13.無線LANとアドホックネットワークの概要
 インフラがないネットワークシステムであるアドホックネットワークについて,基本となる技術について理解します.
 準備:講義の資料をダウンロードし,目をとおしておくこと.
 復習:講義の内容を振り返り,資料を再整理すること.

14.学習内容の振り返り

●各回に授業中に演習として「グループディスカッション」を行います.

<成績評価方法>
試験期間に実施する試験70点+演習30点(積極性や独創性を評価します)
の計100点満点のうち,60点以上を合格とします.

ただし,正当な理由なく5回以上欠席した者は成績評価を行わないことがあります.

<教科書>
・授業で使用するPPT資料をキューポートにアップロードしておくので,事前に入手しておくこと.

<参考書>
・一部,通信ソフトウェア論IIのテキスト「ネットワークソフトウェア」(角田良明著 共立出版 ISBN978-4-320-12316-8)の内容が関係します.
・稲田 修一 (監修),‎ 「‎インプレス標準教科書シリーズ M2M/IoT教科書」,ISBN: 978-4844337850,インプレス,2015

<オフィスアワー>
火曜日11:00-12:00,13:00-14:00  A-2217室

メールでの質問等は
omizuno_at_ieee.org (_at_は@に置き換えること)

<学生へのメッセージ>
新しいトピックスをなるだけ紹介したいと思います.また,技術だけではなくその背景についても理解してください.


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