2018年度工学院大学 情報学部情報通信工学科

無線通信工学(k)[3H09]

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2単位
大塚 裕幸 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2018/12/14

<授業のねらい>
情報通信ネットワーク,特に無線通信の基本技術を習得する.
・送信側における信号の変調・送信技術,受信側における信号の受信・復調技術を理解する.
・理解した無線通信技術を用いて,無線通信システムの設計,および性能評価ができる.

<受講にあたっての前提条件>
通信工学の基礎を理解していること.

<具体的な到達目標>
・無線通信で用いる電波の性質を理解し,周波数,波長,速度の関係,および電波のエネルギーを理解できる.
・送信電力,通信路の伝搬損失,アンテナ特性から,受信点における受信電力を計算できる.
・ディジタル信号の無線信号への変換(変調)を数式化でき,かつその現象を科学的に説明できる.

<授業計画及び準備学習>
1.ガイダンス,情報通信の技術動向
2.世界の携帯電話,スマホの契約数,普及率の分析
3.モバイルデータトラフィックの分析,将来予想
4.電波の特徴および基礎的事項
5.電波のエネルギー,放射界の解析
6.送信・受信アンテナの種類と基本特性
7.無線通信路の伝搬損失特性,受信電力の算出
8.中間試験,前半の学習成果の振り返り
9.フェージング現象,受信電力の算出
10.無線通信の変調と復調(アナログ変調)
11.無線通信の変調と復調(ディジタル変調)
12.無線通信の変調と復調(QAM変調)
13.無線通信における信号品質の評価方法
14.学習成果の振り返り

<成績評価方法>
定期試験期間内に実施する期末試験(80%),授業中の中間試験(20%)の成績をもとに理解度をA+, A, B, C, D, FのGradeで評価する.Grade D以上を合格とする.

<教科書>
指定教科書無し.パワーポイントで作成した講義資料を使用する.

<参考書>
本科目も含めて情報通信ネットワークを幅広く学びたい諸君には;
大塚裕幸監修;基本からわかる 情報通信ネットワーク,オーム社

<オフィスアワー>
水曜日 15:30〜16:20 新宿校舎A−2277

<学生へのメッセージ>
企業経験をもとにした実践的な内容を盛り込む.

<備 考>
本科目は,総務省が認定する無線従事者長期養成課程の科目の一つとなっています.
本科目の単位を修得すると,各種の無線従事者資格を取得するための優遇措置を受けられます.


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