2018年度工学院大学 情報学部情報通信工学科
△心理学A(Psychology A)[1K31]
2単位 山田 豊明 非常勤講師
- <学位授与の方針>
○ | 1. 基礎知識の習得 | | 2. 専門分野知識の習得 | ○ | 3. 汎用的問題解決技能 | ◎ | 4. 道徳的態度と社会性 |
- <授業のねらい>
- 半期の授業を通じて,今日の心理学の立場,扱っているトピックスを紹介する.
今日の心理学は,読心術でもなければ,占いでもない.直接見ることのできない「こころ」を,目に見えるデータから探っていく自然科学である. 授業では,こうした立場で明らかにされている「こころ」の性質を,基本的な側面を中心に紹介していく. 日常生活での自分の「こころ」や「ふるまい」に関して,心理学的に捉えることができるようになることを一つの目標とする. 授業を通じて「こころ」に対する興味が深まることを期待する.
- <受講にあたっての前提条件>
- 条件となる既習科目・並行履修科目は特にないが,単なる知識習得ではなく,常に好奇心・疑問を持ちながら授業に臨むこと.
- <具体的な到達目標>
- ・現代の心理学の基本的な方法論を理解する
・日常生活で遭遇するさまざまな現象を心理学的な視点から捉えることができるようになる ・「人それぞれ」を心理学的視点から捉える ・自分の専門領域を心理学的な視点で見直すことができるようになる.
- <授業計画及び準備学習>
- 1. オリエンテーション
準備学習:シラバスを熟読しておく 2. 心理学とは− 目的と方法論− 準備学習:「こころ」を測る方法を考えておく 3. 知覚・認知− 私たちの環境からの情報のとらえ方− 準備学習: 私たちどのように世界を捉えているか考えておく 4. 知覚・認知− その生理学的基礎 1 眼球の構造と順応− 準備学習: 私たちの知覚経験が生理学的構造に規定されている側面を考えておく 5. 知覚・認知− その生理学的基礎 2 色覚− 準備学習:私たちの知覚経験が生理学的構造に規定されている側面を考えておく 6. 知覚・認知− ものを見ることの不思議 1 立体視− 準備学習:私たちはどうようにして世界を三次元として捉えているのか考えておく 7. 知覚・認知− ものを見ることの不思議 2 錯視− 準備学習:私たちは物理的な性質通りに世界を捉えているのかどうか考えておく 8. 知覚・認知− ものを見ることの不思議 3 パターン認識− 準備学習:私たちはどうやって字が読めるのか,誰の顔か分かるのか考えておく 9. 記憶− ものをおぼえ,おもいだすとは − 準備学習:おぼえるとは何か,忘れるとは何か考えておく 10. 記憶− 記憶のしくみ − 準備学習:おぼえるとは何か,忘れるとは何か考えておく 11. 記憶− 私たちの記憶のくせ − 準備学習:試験などで効率よく記憶する方法を考えておく 12. 学習− 新しいことを身につけるには? − 準備学習:私たちの生活で学習に無関係なものを考えておく 13. 学習− 効率の良い学び方 − 準備学習:私たちの生活で効率よい学び方を考えておく 14. 学習成果の確認(試験) 準備学習:前回までの総復習を行う
- <成績評価方法>
- 授業にきちんと出席したうえで,学期末の筆記試験(定期試験)を行い,60 点以上の者に単位を認める.ただし2015年度以降の入学者についてはGradeD以上の者に単位を認める.
成績評価方法及び水準の詳細については第 1 回目の授業時に説明するので,必ず出席すること. 授業にきちんと出席して授業を理解しないと,単位の認定は非常に難しい.
- <教科書>
- 指定教科書なし
- <参考書>
- 指定参考書なし
- <オフィスアワー>
- 授業開始前・終了後,八王子校舎 1F 講師室で
- <学生へのメッセージ>
- 授業を通じて,普段何気なく行っていて疑問を持つことのない「こころ」の働きが,いかに重要なものであり,また不思議なものであるかを感じ取って欲しい.
- <備 考>
- 対象学科・学年であっても履修希望者が教室の収容人数あるいは 100 名を超えた場合は,履修制限を行うことがある.
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