2018年度工学院大学 建築学部

ランドスケープデザイン(Landscape Design)[5K07]

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2単位
下田 明宏 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2018/12/14

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性

<授業のねらい>
ランドスケープデザインは、地域固有の自然や歴史、風土を生かしながら、都市の外部空間のあり方を提案し、我々の「生活の質」の向上を図る分野である。
 本授業では、座学と簡単な演習により、ランドスケープデザインの基本的ツールである「造成デザイン」と「植栽デザイン」に関する基礎知識と技術を習得するとともに、ランドスケープデザインの今日的な役割について理解を深める。

<受講にあたっての前提条件>
既習科目、または並行履修科目についての前提条件は、特にない。

<具体的な到達目標>
(1) 造成デザインの基本的手法を習得する。
(2) 都市における基本的な緑化植物の名前や特徴、用途について学ぶ。
(3) 植栽デザインの多様な手法を理解し、実際に植物のある都市空間を適切な用語で説明できるようにする。

<授業計画及び準備学習>
下記の内容に加え、授業の内容が十分に理解でき、その知識を応用して使いこなせるよう、先行授業の内容を再学習する時間を毎回の授業に設ける。

1 オリエンテーション
  準備学習:都市空間は何によって構成されているか考えておく。
2 造成デザイン 1 (広場-1 コンターの操作)
  準備学習:地理で学習した等高線の特性について復習しておく。
3 造成デザイン 2 (広場-2 円形劇場)
  準備学習:広場を別の位置に造成してみる。
4 造成デザイン 3 (道路-1 コンターの操作)
  準備学習:円形劇場を別の位置に造成してみる。
5 造成デザイン 4 (道路-2 到着感の演出)
  準備学習:道路造成におけるコンターの操作を理解する。
6 造成デザイン 5 (まとめ)
  準備学習:道路造成におけるコンターの操作に習熟する。
7 造成デザイン 6 (小テスト1)
  準備学習:広場と道路の造成を一体的にできるようにする。
8 緑化植物 1 (植物のある風景 / スケッチ-1)
  準備学習:緑化植物にはどのようなものがあるか観察する。
9 緑化植物 2 (スケッチ-2 / 課題提出)
  準備学習:緑化植物と建築・工作物の多様な関係について考察する。
10 植栽デザイン 1 (hedge等)
  準備学習:植栽デザインにはどのような手法があるか観察する。
11 植栽デザイン 2 (shade等)
  準備学習:前回の授業で紹介された植栽デザインの手法を復習する。
12 植栽デザイン 3 (street trees等)
  準備学習:前回の授業で紹介された植栽デザインの手法を復習する。
13 植栽デザイン 4 (まとめ / 小テスト2)
  準備学習:これまでの授業で紹介された植栽デザインの手法を復習する。
14 学習内容の振り返り
  準備学習:前回までの総復習を行う。

<成績評価方法>
到達目標(1)、(2)、(3)は、原則として、それぞれ小テスト1(1/3)、課題(1/3)、小テスト2(1/3)で評価する。
A+〜Fの6段階評価でD以上の者を合格とする。

<教科書>
特に指定しない。

<参考書>
授業中に参考書を紹介するほか、必要に応じて資料を配布する。
また、以下のような植物図鑑が一冊あると望ましい。
- 日本の樹木(山と渓谷社)
- 中川重年「日本の樹木(上・下)」小学館
- 牧野富太郎「学生版 牧野日本植物図鑑」北隆館

<オフィスアワー>
金曜日12:30〜13:30 八王子校舎3号館3階3307室

<学生へのメッセージ>
 工学院大学のある東京都北西部には、椿山荘、新江戸川公園(細川家下屋敷)、大隈庭園、甘泉園、六義園、小石川後楽園など、著名な日本庭園が多くあります。(理由を考えて見てください)
 これらの庭園は、ランドスケープデザインを学ぶものにとって非常に参考になる空間であり、また、授業中に引用することも多いので、実際に視察してみることを強く推奨します。


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