2018年度工学院大学 建築学部

測量実習(Practice in Architectural Surveying)[5G13]

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2単位
村上 正浩 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
小早川 雅行 非常勤講師  
渡辺 美紀 非常勤講師  
大内田 史郎 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
塚田 野野子 非常勤講師  
最終更新日 : 2018/12/14

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性

<授業のねらい>
地点間の距離や角度、地形の起伏や高度差等を求めるための基本的な測量技術や、建築物の敷地や配置等の記録を作成するための基礎的な実測方法を習得することを目的とする。あわせて、GPS・GIS等を用いた最新の測量技術についても学ぶ。建築現場で必要となる測量機器を用いた図面作成の基礎知識と経験を習得することを目標とする。

<受講にあたっての前提条件>
情報演習室でコンピューターを利用して学ぶので、情報処理の授業等を通して、学内のコンピューターの利用に慣れておく必要がある。また、基本的なソフトの操作ができることが必要である。

<具体的な到達目標>
前半の演習では、通常使用されている測量器材(トータルステーション、レベル)の使用方法を習得し、簡単な地形図(敷地図)が作成できるようになることを目標とする。
後半の演習では、GISに関する基礎的な知識を身に付け、いくつかのGISソフトを扱って地理情報に他の情報を加える操作ができるようになることを目標とする。

<授業計画及び準備学習>
1.ガイダンス/演習科目の振り分け(担当:村上、大内田)
測量(2〜6)で使用する機材を説明し、その取扱い方の注意点を学ぶ。
準備学習:シラバスを見て、建築系学科の他の実験科目と測量実習の違いを確認しておく。

2.測量とは(担当:小早川、渡辺、大内田)
測量の基本的な考え方や、実務で使われている測量の実態について学ぶ。
準備学習:配布するプリントをみて、測量にはどのような測量があるのか確認しておく。

3.水準測量(担当:小早川、渡辺、大内田)
学内(屋外)で測量機材を用いて、学内各所の高低差を計測する。
準備学習:配布するプリントをみて、水準測量を行うための機器の扱い方を予習しておく。

4.基準点測量(担当:小早川、渡辺、大内田)
学内(屋外)で測量機材を用いて、学内に設置した基準点を利用し角度、距離を計測する。
準備学習:配布するプリントをみて、基準点測量とは何かを予習しておく。

5.地形測量(1)(担当:小早川、渡辺、大内田)
基準点をもとに、測量機材を用いて各所の位置を計測する方法とそれを記録する方法を学ぶ。
準備学習:配布するプリントをみて、角度、距離を計測するための機器の予習をしておく。

6.地形測量(2)(担当:小早川、渡辺、大内田)
学内(屋外)で測量機材を用いて、基準点をもとに、学内各所の位置を計測する。
準備学習:配布するプリントをみて、測量した角度、距離を記録する方法を復習しておく。

7.課題作成・講評(担当:小早川、渡辺、大内田)
2〜6で取得したデータをもとに、建物、構造物等を表示した地形図(敷地図)を作成する。
準備学習:配布するプリントをみて、角度、距離、高さの測量方法を復習しておく。

8.GISとは(担当:塚田、村上)
GISに関する基礎的な知識を解説し、社会のどのようなことにGISが利用されているのかを学ぶ。
準備学習:配布するプリントや参考文献をみて、GISとは何かを予習しておく

9.GIS演習「手描きとExcelによる地図作成」(担当:塚田、村上)
GISで用いる高さデータを手描きで作図する。また同様にExcelを用いて作図する。
準備学習:Excelの取扱いやグラフ作図機能を予習しておく

10.GIS演習「触れてみる」(担当:塚田、村上)
GoogleEarthを使ってGISで用いる位置情報や属性情報の検索や描画をしてみる。GoogleEarthの基本的な扱いに慣れる。
準備学習:使用するソフト・GoogleEarthについて予習しておく。

11.GIS演習「操作してみる」(担当:塚田、村上)
GISを利用したソフト・ArcGISを使って、位置情報と属性情報を表示し地図を作成してみる。
準備学習:使用するGISソフト、ArcGISについて予習をしておく。

12.GIS演習「分析してみる I」(担当:塚田、村上)
GISを利用したソフト・ArcGISを使って、簡単なデータ分析を行ってみる。
準備学習:使用するGISソフト、ArcGISについて予習をしておく。参考文献をみて、GISに利用するデータにどのようなものがあるのか予習しておく

13. GIS演習「分析してみる II」(担当:塚田、村上)
GIS演習で用いたソフトを利用し、統計情報をGISで分析に利用できるデータとして扱えるように収集加工し、位置情報と重ね合わせし分析結果を地図とともに示す。

14. 学習内容の振り返り
準備学習:これまでの13回の講義内容を復習する。

<成績評価方法>
2〜13の授業では、授業中に作成した成果品を提出する。2〜7(測量)、8〜13(GIS)について、それぞれ授業の成果を生かし、測量(地形図(敷地図)の作成)、GIS(GPSとGISを使った簡単なデータ分析)の理解度を問うための課題を出題する。授業中の全成果品を提出することを合格の必要条件とする。測量・GISともに、成果品20点、課題30点満点で計算を行い、合計60点以上の者に単位を認める。

<教科書>
指定教科書なし。
授業時に適宜資料を配布する。

<参考書>
包国勝『絵とき 測量(改訂2版)』オーム社、2005年
藤井近衛他『図説建築測量』産業図書、1997年

<オフィスアワー>
八王子校舎3号館3階、建築設計準備室/各授業終了後30分間程度

<学生へのメッセージ>
機材類やGISソフトの扱いに十分な注意が必要になる。測量は野外で行うことが多いので、作業しやすい服装で授業に臨むこと。サンダルやヒール履きは厳禁。野外の作業の場合には、健康と安全に十分注意願いたい。


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