2018年度工学院大学 建築学部
○日本建築史(History of Japanese Architecture)[2A06]
2単位 初田 香成 准教授
- <学位授与の方針>
○ | 1. 基礎知識の習得 | ◎ | 2. 専門分野知識の習得 | | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 |
- <授業のねらい>
- 先史時代から古代、中世を経て近世に至る日本建築の歴史を社寺・住宅・都市などの具体的な事例を通してたどる。日本建築が伝統的に造形してきた空間の特質に迫るとともに、建築を成り立たせていた都市空間や社会・文化的背景にも目を向ける。歴史的な視点で日本の建築・都市について考えていきたい。
- <受講にあたっての前提条件>
- とくになし
- <具体的な到達目標>
- ・前近代の日本建築の通史や代表的な建築について基本的な見方を習得すること。
・日本の歴史的建造物について基本的な用語を用いて特徴を表現できるようになること。 ・歴史的な視点から身近な建築・都市空間の価値を見出し、保存・再生のデザインに活かせるようになること。
- <授業計画及び準備学習>
- 授業計画
1.ガイダンス 日本建築のみかた 2.先史 縄文・弥生集落の形成 自分の知っているこの時代の遺跡を思い浮かべる、この時代の建築や遺跡について書かれた書籍を読んでくる 3.古代1 仏教の伝来と寺院建築 自分の知っているこの時代の寺院建築を思い浮かべる、この時代の寺院建築について書かれた書籍を読んでくる 4.古代2 神社建築の成立 自分の知っているこの時代の神社建築を思い浮かべる、この時代の神社建築について書かれた書籍を読んでくる 5.古代3 寝殿造と古代都市 自分の知っているこの時代の住宅と都市を思い浮かべる、この時代の住宅と都市について書かれた書籍を読んでくる 6.中世1 町屋と中世都市 自分の知っているこの時代の住宅と都市を思い浮かべる、この時代の住宅と都市について書かれた書籍を読んでくる 7.中世2 禅宗様と大仏様の登場 自分の知っているこの時代の寺院建築を思い浮かべる、この時代の寺院建築について書かれた書籍を読んでくる 8.中世3 和様と折衷様の展開 自分の知っているこの時代の寺院建築を思い浮かべる、この時代の寺院建築について書かれた書籍を読んでくる 9.近世1 城郭と近世都市 自分の知っているこの時代の城郭と都市を思い浮かべる、この時代の城郭と都市について書かれた書籍を読んでくる 10.近世2 書院造と民家 自分の知っているこの時代の住宅を思い浮かべる、この時代の住宅について書かれた書籍を読んでくる 11.近世3 建築生産と組織 この時代の建築生産と組織について書かれた書籍を読んでくる 12.近世4 庭園と茶室・数寄屋 自分の知っているこの時代の庭園と茶室を思い浮かべる、この時代の庭園と茶室について書かれた書籍を読んでくる 13.近世から近代へ 近代のなかの近世、近現代都市へ 自分の知っているこの時代の和風建築を思い浮かべる、この時代の和風建築について書かれた書籍を読んでくる 14.学習内容の振り返り
- <成績評価方法>
- 期末レポート(80%)、毎回の授業の最後に提出する小レポート(20%)
- <教科書>
- とくになし。各回の授業時に適宜案内する。
- <参考書>
- 日本建築学会編『日本建築史図集』(彰国社)
- <オフィスアワー>
- 火曜日 12:50〜13:30 八王子校舎03-307室
- <学生へのメッセージ>
- 身近な建築や都市空間について歴史的な視点で見ることができるようになってほしいと思います。講義の際に感想を書いてもらうことで、フィードバックを行います。
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