2018年度工学院大学 建築学部

基礎設計・図法(Introduction to Architectural Design,Theory of Design)[6105]

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2単位
大内田 史郎 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
佐々木 將光 非常勤講師  
小椋 祥司 非常勤講師  
秋山 照夫 非常勤講師  
都築 弘光 非常勤講師  
最終更新日 : 2018/12/14

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性

<授業のねらい>
製図のための基本的な技術を習得し、図面や模型から空間を読み解く力を学ぶ。
また、3次元の物質である家具・プロダクト、インテリア、建築のデザインを2次元の図面上で表現する各種手法を習得する。

<受講にあたっての前提条件>
前提条件は特にない。指定教科書、製図用具の入手を必ずしておくこと。

<具体的な到達目標>
1)インテリアの演習を通して「もの」と「空間」のスケール感覚を身につけ理解する。
2)正投影図の基本的な考え方を理解し、それを適用して正投影図による家具・プロダクト、インテリア、建築の基本図を解読でき、描けるようになる。
 正投影図とは、家具・プロダクトの場合は三面図、インテリアの場合は平面図、展開図、建築の場合は配置図、平面図、断面図、立面図のことである。
3)透視図(パースペクティブ)や軸測投影図の原理と描き方を理解し、図面を立体的に表現できるようになる。
 本科目で取り上げる透視図は一点透視図と二点透視図、軸測投影図は等角投影図(アイソメ)と不等角投影図(アクソメ)である。

<授業計画及び準備学習>
本科目では「自習課題」、「最終課題」が出題される。それぞれの課題の評価方法と本科目の成績との関係については、下記<成績評価方法>を参照すること。
 授業は講評室と製図室にて行う。授業開始時には、講評室に着席して待つこと。

1.建築製図入門
 シラバス確認、教員紹介、授業方針、規約、配付資料
 製図用具の説明、使い方、および、基本的な線の引き方などの図法の基本、日用品のスケッチ
 準備学習:製図用具を入手する。

2.基本的な建築図面(1)
 課題対象住宅の紹介・解説、建築の基本図面、平面図の作図法
 自習課題1(平面図)の出題
 準備学習:教科書指定箇所を熟読する。

3.基本的な建築図面(2)
 立面図の作図法
 準備学習:教科書指定箇所を熟読する。
      自習課題1(平面図)を実施する。

4.プロダクト、インテリア、エクステリアの表現(1)
 配置図、添景の作図法
 自習課題2(立面図)の出題
 準備学習:教科書指定箇所を熟読する。
      自習課題1(平面図)を完成させる。

5.プロダクト、インテリア、エクステリアの表現(2)
 プロダクト・デザインの三面図の作図法
 準備学習:教科書指定箇所をを熟読し、実測用具を入手する。
      自習課題2(立面図)を実施する。

6.基本的な建築図面(3)
 断面図の作図法
 自習課題3(断面図)の出題
 準備学習:教科書指定箇所をを熟読する。
      自習課題2(立面図)を完成させる。

7.建築の立体的表現方法(1)
 内観パースの作図法
 自習課題4(一点透視図法)の出題
 準備学習:教科書指定箇所をを熟読する。
      自習課題3(断面図)を完成させる。

8.建築の立体的表現方法(2)
 外観パースの作図法
 準備学習:教科書指定箇所を熟読する。
      自習課題4(一点透視図)を実施する。

9.建築の立体的表現方法(3)
 建築模型の作り方
 自習課題5(模型)の出題
 準備学習:模型製作用具・材料を入手する。
      自習課題4(一点透視図法)を完成させる。

10.建築の立体的表現方法(4)
 アクソメ、アイソメの描き方
 準備学習:教科書指定箇所を熟読する。
      自習課題5(模型)を実施する。

11.プレゼンテーションの技法(1)
 ショー・ドローイングの考え方
 自習課題6(プレゼンテーション素材)の出題
 準備学習:教科書指定箇所を熟読する。
      自習課題5(模型)を完成させる。

12.プレゼンテーションの技法(2)
 プレゼンテーション技術の解説
 最終課題の出題
 準備学習:教科書指定箇所を熟読する。
      自習課題6(プレゼンテーション素材)を完成させる。

13.総評
 最終課題の評価・講評
 ロッカールームの残置物の処理
 準備学習:最終課題を完成させる。

14.学習内容の振り返り
 準備学習:前回までの総復習を行う。

<成績評価方法>
1)「自習課題」6題と「最終課題」1題が出題され、主な評価の対象となる。これらは自習として授業時間外に実施するものである。授業中にも複数の「即日課題」が課される。
2)「自習課題」と「最終課題」は、課題ごとに100点満点で採点する。「即日課題」は、その合計得点を100点満点とする。
3)次の式により「最終得点」を決定する。
「最終得点」=(「自習課題」合計得点+「最終課題」得点×3+「即日課題」合計得点)÷10
すなわち、「自習課題」、「最終課題」、「即日課題」の評価の配分は、6:3:1である。
4)「最終課題」の得点、または「最終得点」が60点以上の者に、達成目標に達したと認め単位を授ける。
5)「最終得点」を以下のように換算してグレードとする。
 90点以上→A+、80〜89点→A、70〜79点→B、60〜69点→C、60点未満→F
 ただし、「最終課題」の得点が60点未満の場合はグレードを1段階下げる。また、「最終得点」が60点未満でも、「最終課題」の得点が60点以上であれば、グレードをDとする。

<教科書>
松下希和ほか:『やさしく学ぶ建築製図 平・立・断からパース、プレゼン図面まで(改訂版)』, エクスナレッジ, 2017年
日本建築学会編:『コンパクト建築設計資料集成』第3版, 丸善, 2005年

<参考書>
工学院大学建築学部編:『2018年度建築設計課題及び案内』, 工学院大学建築学部, 2018年(初回授業に配布する)

<オフィスアワー>
・前期水曜日 16:00〜17:00 新宿校舎26階2672室(大内田研究室)
・簡単な質問は、講義終了後にも受け付けます。
・その他、メール(oouchida@cc.kogakuin.ac.jp)でも質問を受け付けます。

<学生へのメッセージ>
1)この授業は授業時間内だけで完結するものではなく、「自習課題」、「最終課題」を伴っているので、各自、授業時間外の「自習課題」、「最終課題」のための時間をしっかり確保すること。
2)「自習課題」、「最終課題」提出日直前の病気・怪我などの不測の事態も考慮して、締切直前まで先送りせず、帰宅後すぐに課題に取りかかるようにすること。 また、「即日課題」は必ず授業時間内に仕上げて提出すること。
3)「自習課題」、「最終課題」をその都度仕上げる作業には時間と根気を要するので、各自タイムマネージメントをしっかり行うこと。
4)要求されているのはただの努力ではなく、結果(課題が期日通りに望ましい質をもって提出されること)を伴う努力であることを肝に銘じること。

<備 考>
1)原則として、GPA のためのリピート(再履修)は受け入れるが、製図台などの確保の点で希望に添えないこともある。
2)授業の情報はキューポートに随時掲載するので、頻繁にキューポートを確認すること。キューポートの通知をメール転送する場合は、携帯キャリア・メールは絶対に避けること。また、下記サイトにも掲示することがある。


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