2018年度工学院大学 建築学部建築デザイン学科
△政治過程論(Political Process)[1H79]
2単位 松尾 隆佑 非常勤講師
- <学位授与の方針>
○ | 1. 基礎知識の習得 | | 2. 専門分野知識の習得 | ○ | 3. 汎用的問題解決技能 | ◎ | 4. 道徳的態度と社会性 |
- <授業のねらい>
- 政治が各種の技術と取り結ぶ諸関係を歴史的・理論的な観点から学習し、新たな技術の登場により生じる政治的な変化や課題を理解するとともに、民主政治を担う一人の市民として、より望ましい政治のあり方を自分なりに考察する視角を身につけること。
- <受講にあたっての前提条件>
- 特になし。
- <具体的な到達目標>
- 1)各種の技術が政治に与える影響を、複数の代表的な事例について、歴史と理論の両面から説明できるようになること。
2)現代の新たな技術が民主政治のあり方を変化させる可能性について、個別具体的な事例と関連づけて整理できるようになること。 3)自らの関心や立場への認識を深め、技術の発展が民主政治にもたらしうる変化のうちで、何が重要な問題であり、何が望ましい解決策になりうるのかを考察できるようになること。
- <授業計画及び準備学習>
- 下記の計画に従い、講義形式で授業を行なう(ただし、受講者の理解度や社会情勢等を考慮して、計画は変更される場合がある)。受講者には授業時間内に短いコメント・ペーパーを提出してもらい、そこでの質問やコメントに応答しながら講義を進める。
第1回: 政治と技術 第2回: 政治と生産 第3回: 政治と空間 第4回: 政治と都市 第5回: 政治と居住 第6回: 政治と建築 第7回: アーキテクチャ 第8回: 監視社会 第9回: ガバメント2.0 第10回:デモクラシー2.0 第11回:バイオ・ポリティクス 第12回:ポスト・ヒューマン 第13回:まとめ(政治工学) 第14回:学習内容の振り返り
配布資料は予めキューポートに掲載されるため、事前に目を通しておくこと。理解度を確認するため、授業時間内に小テストを実施する。講義内容の要点をノートに整理するなどして毎回の復習を行ない、小テストに備えることが望ましい。さらに理解を定着させるためには、関心に応じて下記の参考書を読み、同じくノートに内容をまとめることを推奨する。
- <成績評価方法>
- 講義への参加姿勢およびコメント・ペーパー(20%)、中間レポート(30%)、期末試験(50%)により、上記の到達目標の達成度合いを評価する。
- <教科書>
- 指定教科書なし。
- <参考書>
- 各回の内容に応じた参考書を授業内で紹介する。民主政治に関する定評ある著作としては、以下がある。
・佐々木毅『民主主義という不思議な仕組み』(ちくまプリマー新書、2007年) ・R. A. ダール『デモクラシーとは何か』(中村孝文訳、岩波書店、2001年)
- <オフィスアワー>
- 講義に関する質問等は、授業前後に教室内で対応するほか、電子メールでも受け付ける。その他の授業運営に関する事項は、初回の授業内で言及する。
- <学生へのメッセージ>
- あなたが政治を好きか嫌いかにかかわらず、社会のなかで生きる限り、決して政治から逃れることはできません。自分が政治とどのような距離感で付き合っていけばよいかを見定めるため、基礎的な知識と考える材料を得るつもりで講義に参加するとよいでしょう。
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