2018年度工学院大学 建築学部建築デザイン学科
ケアと住環境(Welfare in Living Environment)[5E13]
2単位 筧 淳夫 教授 [ 教員業績 JP EN ] 境野健太郎 准教授 横井 郁子 非常勤講師
- <授業のねらい>
- 高齢者の身体的、心理的な特性に対する知識をベースとして、「生活の質」の向上をめざしながら、様々な障害を有する人々に対する適切な住環境の創造に向けた基礎的理解を深めるとともに、新たな居住環境の提案能力を身につける。
- <受講にあたっての前提条件>
- なし
- <具体的な到達目標>
- ●高齢者の心理的、身体的特性に関する知識を獲得する。
●高齢者の生活環境を設計するために必要な基礎的知識を獲得する。 ●高齢者のケア提供環境に関する知識を獲得する。 ●高齢者の住環境を提案する能力を獲得する。
- <授業計画及び準備学習>
- 1.高齢者ケアの歴史と制度:筧
高齢者ケアの制度が辿ってきた歴史を概観し、高齢者ケアの位置づけを理解する。 準備学習: 高齢者ケア制度について調べておく。 2.高齢者の身体的特性と心理的特性(1):横井郁子(非常勤講師) 高齢者の身体的特性と心理的特性を理解する。 準備学習: 高齢者の身体特性に関する文献を入手して読んでおく。 3.高齢者の身体的特性と心理的特性(2):横井郁子(非常勤講師) 高齢者の身体的特性と心理的特性を理解する。 準備学習: 前週の授業をまとめておく。 4.高齢者の身体的特性と心理的特性(3):横井郁子(非常勤講師) 高齢者の身体的特性と心理的特性を理解する。(レポート1:講義後) 準備学習: 前週の授業をまとめておく。 5.高齢期の生活特性と住環境:境野 身体機能の低下に伴う福祉用具・療養具の利用と高齢者の自立について理解する。 準備学習:高齢期の生活を支える住環境に求められる条件を調べておく。 6.高齢期の住環境とケア:境野 要介護高齢者の尊厳とケアの関係について理解する。(レポート2:講義後) 準備学習:要介護者のプライバシーへの見解とコンフリクトマネジメントについて調べておく。 7.介護者のためのケアと住環境:境野 介護者の介護負担と住環境の安全性への配慮について理解する。 準備学習:危険予知トレーニング(KYT)について調べておく。 8.高齢者ケア施設の事例から課題を探る:筧 国内外の高齢者施設の事例を見ながら高齢者の居住環境を整備する際の課題について考察する。 準備学習: 国内外の高齢者施設を一つ調べてA4版1枚にまとめておく。(レポート3:講義前) 9.高齢者の身体特性と建築空間(1):筧 高齢者の身体特性からみた建築空間の課題について理解を深める。 グループワークにより課題をまとめる。 準備学習: 高齢者の身体特性、心理的特性についてまとめておく。(レポート4:講義前) 10.高齢者の身体特性と建築空間(2):筧 高齢者の身体特性からみた建築空間の課題について理解を深める。 前週のまとめを発表する。 準備学習: 身体特性と建築空間との関係についてプレゼンテーションを準備する。(レポート5:講義後) 11.トイレの計画:筧 高齢者が利用するトイレの課題について発表する。 準備学習: 高齢者が利用するトイレを設計するときに配慮すべき点についてまとめる。(レポート6:講義後)(レポート:講義後) 12.浴室の計画:筧 高齢者が利用する浴室の課題について発表する。 準備学習:高齢者が利用する浴室を設計するときに配慮すべき点についてまとめる。(レポート7:講義後) 13.高齢期の住環境の計画:境野 高齢者の生活空間を計画する際に配慮すべき点について理解する。(レポート8:講義後) 準備学習: 高齢者の家族介護について記された本を1冊読んでおく 14.学習成果の振り返り 準備学習:前回までの総復習を行う。
- <成績評価方法>
- 成績の評価は3人の先生毎に課題とする計8回のレポートで評価する。これらのレポートは授業に参加して得た知識と、その場での討議などをもととして作成するものであるので、出席をともなわないレポートのみの提出は評価しない。各レポートの評価によりこの授業の目標に対する到達度を判定する。
- <教科書>
- 指定教科書無し
- <参考書>
- 浅沼由紀ほか「高齢者の住まい IS建築設計テキスト」市ヶ谷出版会
- <オフィスアワー>
- 金曜日 13:00〜13:30 新宿キャンパス 25階2572号室
- <学生へのメッセージ>
- この授業は高齢者の身体的・心理的特性を理解した上で、高齢者の生活行為に基づいた居住環境計画を提案する能力を身につける授業です。
専門的知識の獲得はもちろんのこと、これからの高齢社会で仕事をする上で、一般知識として身につけてもらいたい情報がたくさん含まれています。
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