2018年度工学院大学 建築学部建築学科

建築情報処理I(Information Processing for Architecture I)[4H15]

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2単位
後藤 敏明 非常勤講師  
栗山 克哉 非常勤講師  
最終更新日 : 2018/12/14

<授業のねらい>
今日ではコンピューター利用した情報処理の利用は建築の設計、施工監理に於いて必須となっている。
 本講義では建築設計に用いる情報処理技術(一般にCAD、CGといわれている物)の基礎を習得する。

<受講にあたっての前提条件>
基礎的なパソコンの操作技能(オフィスソフトの操作程度)を取得してることを前提に授業を進める。
 与えられた授業時間内で必要とされるすべての操作技法を取得する事が困難なため、自宅(第1、第3演習室でも可)での予習、復習は必須となる。
 そのため、授業で用いるソフトをインストール出来るパソコン(WIN,MACどちらでも可)の所有が望ましい。

<具体的な到達目標>
本講義ではクラスを2クラスに分けCAD,CGのデザイン手法を学ぶ。 
 クラス1(第一演習室A1411).では主にデザイン系の設計事務所で用いられているCADソフトである「VectorWorks」を用いて二次元作図(配置、平面図)と連携した三次元デザイン手法を学ぶ。
 クラス2(第三演習室A1055).では三次元ソフトである「SketchUP」を用いて、主にモデリング(オブジェクト制作)、レンダリング(画像化)手法の基礎を学ぶ。
 また、両クラス共課題制作を通じ、画像処理ソフト(Photoshop,Cinema4D)等を併せて使用し、コンピュータを用いた基本的なプレゼンテーションの技能を習得することを目標とする。

<授業計画及び準備学習>
○基本的にクラス1(第一演習室A1411).では「VectorWorks」の操作を後藤が、クラス2(第三演習室A1055.は「SketchUP」の操作を栗山が主に担当する。
 演習課題はクラス1,2共同様のものとし、評価は後藤、栗山が共同して行う。

○クラス1(第一演習室A1411)

1.二次元CADの初期設定、基本操作の習得(1)
 VectorWorksによる小住宅の配置平面図を作成を通じ、CADによる基本的な製図手法を学ぶ。
 準備学習:オリエンテーション時に配布する履修ガイダンス資料を事前に確認しておく事。
 後述する参考書、配布する資料等により、コマンド操作の復習を行うこと。

2.二次元CADの基本操作の習得(2)
 VectorWorksによる小住宅の配置平面図を作成(2)
 準備学習:コマンド操作の復習を行うこと。(課題提出)

3.VectorWorks(三次元機能)に依るモデリングの基本操作手法を学ぶ。
 VectorWorksによるプリミティブな三次元図形のモデリング(オブジェクト制作)を学ぶ。
 準備学習:三次元コマンド操作の復習を行うこと。

4.より高度な三次元機能の操作手法を学ぶ。
 小住宅のモデリングとレンダリング(画像化)を学ぶ。
 準備学習:配布資料を元にVectorWorksの操作方法を復習しておくこと。

5.より高度な三次元機能の操作手法を学ぶ
  小住宅のマッピング、添景の配置、カメラの設定を学ぶ。(課題提出)

6.Barcelona Pavilion のモデリング、レンダリング
 VectorWorksによるBarcelona Pavilion モデリング、レンダリング
 準備学習:VectorWorksの操作方法を復習しておくこと。

7.演習課題 
 準備学習:演習課題のスケッチ

8.演習課題
 準備学習:演習課題のモデリング

9.演習課題
 演習課題のマッピング、プレゼンシートの作成
 準備学習:プレゼンシートの作成

10.課題の1,2クラス合同発表会(講評)
     
11.VectorWorksのより高度な機能の解説
 準備学習:VectorWorksの操作方法の復習

12.VectorWorkとPhotoShop及びCINEMA4Dとの連携  

13.最終課題の修正
 10週に提出した各自課題をより良いものに修正する。(最終課題修正物提出)
 準備学習:前週までに学習した各ソフトの操作方法を復習しておくこと。

14.自習
 各自この演習で学んだ学習内容を振り返ること。

○クラス2(第三演習室A1055)

1 SketchUPのインターフェイス及びモデリングコマンドの説明㈵
  準備学習:9MX9MX9Mの課題の検討、コマンドの操作の復讐
 
2 SketchUPのインターフェイス及びモデリングコマンドの説明㈼
  課題(9MX9MX9M)のモデリング
  準備学習:課題のモデリング
 
3 SketchUPのマッピング、点景の配置の説明
  課題のマッピング、配置図、立面図、透視図の作成
  準備学習:課題のプレゼンシートの作成  (課題提出)

4 小住宅のモデリング㈵
敷地の作成(AutoCAD,SketchUp)
小住宅のモデリング
  準備学習:小住宅のモデリング

5 小住宅のモデリング㈼
  マッピング、点景の配置、カメラの設定
準備学習:小住宅のパースの完成     (課題提出)

6 Barcelona Pavilionのモデリング(CAD Dataを使用)、マッピング
  準備学習:演習課題のスケッチ

7 演習課題
 準備学習:演習課題のモデリング

8 演習課題
 準備学習:演習課題のモデリング

9 演習課題 マッピング、プレゼンシートの作成
 準備学習:プレゼンシートの作成

10 演習課題の合同発表会

11 CINEMA4Dとの連携

12 AutoCAD、PhotoShop、Illastratorとの連携

13 最終課題の修正。(最終課題修正物提出)

14 自習
 各自この演習で学んだ学習内容を振り返ること。

<成績評価方法>
提出課題(各10点満点×3)
最終課題評価(70点満点)で、担当する講師2名の平均点とする。
 演習授業のため課題評価点から欠席1回につき5点減点する。
 授業途中の小課題を若干評価点に加える。
 以上、合計60点以上のものに単位を認める。

<教科書>
指定教科書無し
 授業の前後に担当講師自作PDF資料を適宜配布する。

<参考書>
「VectorWorks」に関して参考書の代わりにhttp://www.aanda.co.jp/seminar/ondemand.htmlで基本機能のビデオ動画教材が観れます。
 また、http://www.aanda.co.jp/ct/tutorial.htmlにて各種チュートリアルが無償でダウンロード出来ます。

[SketchUP]は参考書の代りに[SketchUP 使い方]でホームページを検索し、使い方を理解すること。

〇SoftWare(無償)のダウンロード
SketchUP Make   https://www.sketchup.com/ja/download
Cinema4D      http://www.maxon.net/ja/
AutoCAD       http://www.autodesk.co.jp/

○Vectorworksには無償版は有りません。
 学生用バージョン(2018単年度版)は\20,000(税別)ですが建築事務室で申込用紙を入手すると¥10,000(税別)になります。(学校にインストールされているバージョンは2017年度版です)

<オフィスアワー>
木曜日 17:30〜18:00 第一演習室又は第三演習室(どちらの部屋か当日発表する)

<学生へのメッセージ>
・受講者数の制限を設けます。
・3年生オリエンテーションにて履修ガイダンスを行いますので、必ず出席してください。
 欠席した場合は希望表を配布しませんので、注意してください。

<参考ホームページアドレス>
上記参考書欄参照のこと


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