2018年度工学院大学 建築学部建築学科

構法計画(Building System Design)[2B06]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

2単位
石田 航星 非常勤講師  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2018/12/14

<授業のねらい>
屋根、床、壁、天井、開口部などの、各部の構法の形状と名称、役割を知り、躯体構法も含め、要求条件を満足する構法の計画の基礎を身につけることを目指す。また、最新の構法事例を通して、生産プロセスと構法計画の技術的進歩について、理解を深める。

<受講にあたっての前提条件>
(1) 「建築構法」の単位を取得している
(2) 鉄筋コンクリート造、鉄骨造、木造における構法の共通点や違いを説明できる

<具体的な到達目標>
(1) 建築物を成立させるために必要な仕組み・定石である建築構法の基本的な知識を習得する
(2) 屋根、床、壁、天井、開口部などの、建築を構成する部位の機能と性能について学び、設計における要求条件を満足する構法の計画の基礎を修得する
(3) 建築構法と工法、材料の関係性を理解し、構法計画を実現するための施工計画の役割について説明できる

<授業計画及び準備学習>
授業は「建築構法(第五版)」を基本に進めていく。本授業ではP148-P272を扱うので、当該ページを熟読しておくこと。
講義に臨む前に,資料や教科書を予め読んで予習することを前提として実施します。
また、追加で資料を配布する。配布資料は復習時に利用する目的で作成している。

1. 構法と工法の違い、並びに構法の基本の復習
 (準備学習:1年前期・建築構法の資料の確認をすること)
2. 建物の構成と空間を構成するための部位
 (準備学習:教科書P2-7を予習すること)
3. 躯体構法の復習1 -木造・鉄骨造の躯体構法-
 (準備学習:1年前期・建築構法の木造・鉄骨造部分を復習すること)
4. 躯体構法の復習2 -RC造・SRC造・CFT造の躯体構法-
 (準備学習:1年前期・建築構法のRC造部分を復習すること)
5. 地業・基礎
 (準備学習:教科書P148-155を予習すること)
6. 屋根と防水1
 (準備学習:教科書P156-172を予習すること)
7. 屋根と防水2
 (準備学習:教科書P156-172を予習すること)
8.壁
 (準備学習:教科書P173-193を予習すること)
9. 開口部・建具
 (準備学習:教科書P194-210を予習すること)
10. 床・階段
 (準備学習:教科書P211-223を予習すること)
11. 天井・造作と納まり、尺貫法
 (準備学習:教科書P224-243を予習すること、教科書外の範囲も扱うため別途、資料を配布する)
12. モデュラーコーディネーションとモデュール・建築部品
 (準備学習:教科書P244-262を予習すること、教科書外の範囲も扱うため別途、資料を配布する)
13.構法の変遷と開発
 (準備学習:教科書P263-270を予習すること、教科書外の範囲も扱うため別途、資料を配布する)
14. 学習内容の振り返り
 (準備学習:定期試験で解けなかった問題の解き方を考えておく。)

<成績評価方法>
・成績は定期試験により判定する
・定期試験の点数に応じて90 点以上:A+、80 点台:A、70 点台:B、60 点台:C、60 点未満:Fとする。
・なお、1/3以上欠席した学生はFとする。

<教科書>
「建築構法(第五版)」内田,吉田他著(市ヶ谷出版社)
また、各講義において、必要な資料(A4、2ページ分)をキューポートより配布する。

<参考書>
「3D図解による建築構法」小見康夫著(市ケ谷出版社)

<オフィスアワー>
火曜日 11:05〜12:00 (新宿校舎12階講師室)

<学生へのメッセージ>
建築物の設計において、さまざまな機能や性能、デザインに関わる要求水準を満たすことが求められます。しかしなから、これらの条件は同時に達成しづらいものが多く存在していて、この解決方法を自分で新規に考案し続けることは非常に難しい行為です。そこで、過去の設計や形状、施工に関する知識の定石として、多様な構法が記録・収集されています。そうした過去の先人たちの英知について理解を深めることが出来れば、新しい建築物のあり方について議論できる土俵になりうると思っています。建築構法を含む建築生産学は総合的学問なので授業の範囲外の事でも気軽に質問してください。


ナンバリングはこちら
このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2018 Kogakuin University. All Rights Reserved.