2018年度工学院大学 第1部電気システム工学科
電気法規・電気施設管理(Electric Utility Industry Law and Control for Electric Institution)[6L02]
2単位 下川 英男 非常勤講師
- <学位授与の方針>
| 1. 基礎知識の習得 | ○ | 2. 専門分野知識の習得 | | 3. 汎用的問題解決技能 | ◎ | 4. 道徳的態度と社会性 |
- <授業のねらい>
- @ 電気設備の範囲とその機能概要を把握する。
A 電気設備関連法令の目的と技術的基準の内容を理解するとともにその背景を把握する。 B 電気設備関連技術等の国際的動向を把握する。
- <受講にあたっての前提条件>
- 高校生レベルの数学及び物理
- <具体的な到達目標>
- @ 電気主任技術者として知るべき情報の範囲とその概要を理解する
A 第3種電気主任技術者試験「法規」の受験クリアに向け,必要な情報等を把握する。 A 社会へ出てから指導的立場に立つ者として法令の基準を理解する視点を養う
- <授業計画及び準備学習>
- 第1週 電気施設とは何か。概要を知る。電気施設の管理及び法令等の重要性を伝える。
第2週 電気設備の範囲と電気設備の役割を知る。 第3週 電力供給側の設備としての発電・送電・変電・配電設備の概要と電力使用実態を把握する。 第4週 需要家側の電気設備の種類とその概要,電気設備に生じる障害とその原因を知る。 第5週 電気設備に係る主要法令の目的等概要及び電気事業法における電気保安確保の体系を理解する。 第6週 @ 電気設備技術基準(省令)とその解釈の法的な位置づけを理解する。 A 電気設備技術基準(電技)に規定すべき内容の基本的な目的を理解する。 第7週 @ 電気設備の構成に不可欠な電線の種類と電線相互等の接続に関する基本要件を知る。A 電気設備の保安の原則の一つとしての電路絶縁の目的と性能基準を知る。 第8週 @ 接地の種類(系統接地・機器接地)毎の目的と要件(接地抵抗・電線太さ等)を知る。 A 国際規格における接地系統の種類(TN系統,TT系統,IT系統)と特性の差異を理解する。 第9週 @ 感電のメカニズムを知るとともに,保護対策の手法等を理解する。 A 感電による人体通過電流の影響の概要を把握する。 B 地絡,感電保護のために使用される漏電遮断器の動作原理,動作特性などを理解する。 第10週 @ 電気設備における過電流保護の考え方並びに保護装置の選定方法及び特性の概要を知る。 A 電気設備で発生する過電圧の種類と発生メカニズム並びに過電圧保護の考え方を知る。 第11週 @ 使用電圧に応じた電気機械器具の施設方法並びに電線路の種類及び施設方法を知る。 A インバータ機器等の増加に伴い問題化した高調波の発生メカニズムと対策の概要を知る。 第12週 @ 需要場所における配線方法並びに幹線及び分岐回路の設計条件を理解する。 A 需要場所において,国際規格を適用した場合の留意事項を理解する。 B 電気設備及び電気設備を構成する電気機器等の国際整合化の現状と今後動向を把握する。 第13週 @ 太陽光発電装置等分散電源の電圧種別に応じた系統連系の必要要件を把握する。 A 施設管理と電気法規の重要ポイントを復習する。 第14週 学習効果の確認(授業内試験)
- <成績評価方法>
- 原則として出席率が60%以上の者を、授業内に行う試験で評価する。
評価はA+〜Fの6段階評価でD以上の者を合格とする。
- <教科書>
- 指定なし。授業に必要な資料は講師自身が作成したものを配布する。
- <参考書>
- 電気設備の技術基準(省令及び解釈)の解説 日本電気協会
- <オフィスアワー>
- 土曜日17時40分〜18時40分。12階講師控室。
ナンバリングはこちら
このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2018 Kogakuin University. All Rights Reserved. |
|