2018年度工学院大学 第1部電気システム工学科
デジタル符号と確率・統計学(Digital Coding.Probability and Statistics)[5E28]
2単位 陳 キュウ 准教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <学位授与の方針>
○ | 1. 基礎知識の習得 | ◎ | 2. 専門分野知識の習得 | ○ | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 |
- <授業のねらい>
- 本講義では、確率と統計学の基礎について学びながら、デジタル情報の伝送・記録の際に生じる誤りを検出/訂正する誤り訂正符号を中心としたデジタル符号理論に関する基礎的な知識の修得を目的とする。デジタル符号技術においてよく利用される確率や統計の手法の原理を理解し、各種計算法の習得をめざす。また、符号化・復号化の仕組みについて学び、誤り訂正技術の有効性が理解でき、誤り訂正符号の生成法及び復号法が計算できることをめざす。
- <受講にあたっての前提条件>
- 1.初等的な確率論知識が必要である。
2.前期の「通信情報理論」を履修したことが望ましい。
- <具体的な到達目標>
- 1.確率と統計学の基礎知識を把握できる。
2.符号化・復号化の仕組みが理解できる。 3.誤り訂正技術の有効性が理解できる。 4.誤り訂正符号の生成法及び復号法が計算できる。
- <授業計画及び準備学習>
- 1. 確率と統計学の基礎
第1回- 確率と統計学の基礎、データ分析、統計分布 準備学習:確率論知識を復習する。 2. 情報源符号化 第2回- 符号化の基礎、符号の木、クラフトの不等式、情報源符号化の基本定理 準備学習:教科書6.1〜6.4を熟読し、例題を解く。
第3回- ハフマンの符号化、ハフマン符号化の証明 準備学習:教科書6.5を熟読し、例題を解く。 3. 通信路符号化 第4回- パリティチェック符号、ハミング符号、既約台形正準形 準備学習:教科書7.1を熟読し、例題を解く。
第5回- 巡回符号(1) 準備学習:教科書7.2を熟読し、例題を解く。
第6回- 巡回符号(2) 準備学習:教科書7.2を熟読し、例題を解く。
第7回- BCH符号(1) 準備学習:教科書7.3を熟読し、例題を解く。
第8回- BCH符号(2) 準備学習:教科書7.3を熟読し、例題を解く。
第9回- BCH符号(3) 準備学習:教科書7.3を熟読し、例題を解く。 4. 連続情報の符号化 第10回- PCM方式、量子化、圧縮・伸長 準備学習:教科書8.1〜8.2を熟読し、例題を解く。
第11回- ΔPCM・DPCM・ΔM方式、変換符号化方式 準備学習:教科書8.2〜8.3を熟読し、例題を解く。
第12回- ブロック符号化方式、フレーム間符号化方式、速度―ひずみ関数 準備学習:教科書8.4〜8.6を熟読し、例題を解く。 5. 暗号理論 第13回- 暗号理論、暗号理論の概要、慣用暗号、データ暗号化規格
第14回-学習内容の振り返り
- <成績評価方法>
- 出席、レポート、試験の結果を総合的に評価する。
- <教科書>
- 「情報理論」(第2版), 南敏著, 産業図書, 1993
- <参考書>
- 適宜指定する
- <オフィスアワー>
- 火曜日 15:35 - 17:20 新宿キャンパス A-2275
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