2018年度工学院大学 第1部環境エネルギー化学科

環境エネルギー化学実験C(Laboratory of Environmental and Energy Chemistry C)[0334]

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1単位
大倉 利典 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
吉田 直哉 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
田中 理子 非常勤講師  
最終更新日 : 2018/12/14

<授業のねらい>
環境エネルギー化学実験Cでは,2年次までに学習したすべての実験科目,講義・演習科目をベースとし,より本格的な「環境・エネルギー材料分野」の実験テーマに取り組む.C1では環境保全やエネルギー関連システムの構築に際して,必要不可欠となる材料を適切に選択・適用するための知識,すなわち,材料の合成,物性評価,適用評価法等を習得する.C2では、実験を通じてバイオエタノールの酵素発酵の基礎的な特性を理解するとともに,演習を通じて濃度やpH計算,および電気化学で必要な計算ができるようにする.

<受講にあたっての前提条件>
化学基礎実験I・II,物理化学実験,環境分析実験,機器分析実験を履修していること.

<具体的な到達目標>
(1)これまでの講義・演習・実験で得た知識をさらに実験を通して深める.
(2)実験・研究の進め方を身につける.
(3)密度測定器,マイクロピペットや吸光光度計などの実験・測定機器類の操作方法,およびそこで得られた実験データのまとめ方や解析方法を習得する.特にC2に関しては,ミカエリス・メンテン型反応の原理を理解し,実験値のラインウェーバー・バークプロットができること.
(4)実験を通して環境・エネルギー材料の理解をより深める.

<授業計画及び準備学習>
本実験は,夏季集中として開講する.

C1 光エネルギー関連セラミックス材料の合成と特性評価
本実験では,典型的な無機材料製造手法として高温加熱溶融法を取り上げ,この方法でフォトクロミックガラス・ガラスセラミックスを合成し,それらの特性を評価する.得られた試験片について,密度測定,熱分析,X線回折による結晶相の同定,微細構造観察,光学特性評価等を行う.
1.C1全体説明
準備学習:実験テキスト全体をよく読み,わからない用語を調べてくること.
2.フォトクロミックガラス・ガラスセラミックスの合成
準備学習:実験テキストの実験操作をよく読み,必要な試薬量の計算を行っておくこと.
3.密度測定,X線回折による結晶相の同定,微細構造観察,光学特性評価
準備学習:実験テキストをよく読み,密度測定・X線回折の理論および手順を理解してくること.
4.レポート討論
準備学習:レポートを事前に作成してくること.

C2 バイオエタノールの酵素発酵
1.全体説明,実験上の注意
準備学習:実験書の緒言の部分を熟読してくること.
2.バイオマスエタノール製造実験Iおよび演習(グルコース濃度定量法の修得と濃度・pH計算に関する演習)
準備学習:実験書の前半部分の熟読および基礎実験のテキストの演習部分の該当箇所を復習してくること.
3.バイオマスエタノール製造実験II(酵母固定アルギン酸カルシウムゲルの調製とエタノール発酵)
準備学習:実験書の実験の後半部分を熟読してくること.
4.実験のレポートに関する討論
準備学習:レポートを事前に作成してくること.

<成績評価方法>
止むを得ない事情を除き,欠席は認めない.テーマごとに,レポート内容について担当教員とのディスカッションを行い,提出されたレポートによって採点する.レポートはすべて提出するのが最低条件であり,1つでも提出しない場合には,不可となるので気をつけること.総合評価60点以上を合格とする.

<教科書>
学科作成のテキスト(プリント)を配布する.

<参考書>
指定参考書なし
C1実験では,例えば「工学のための無機材料化学」片山・大倉・橋本・山下 共著 サイエンス社
C2実験では,例えば「基礎化学工学」化学工学会 編 培風館

<オフィスアワー>
集中講義期間中は,授業終了後の30分間,新宿校舎にて質問等を受けつけます.
集中講義期間外に,実験担当教員と連絡を取りたい場合には,メールで確認してください.

担当教員(研究室)
C1 大倉利典(新宿校舎A-2066,八王子校舎17-202)okura@cc.kogakuin.ac.jp
吉田直哉(新宿校舎A-2066,八王子校舎12-309)nyoshida@cc.kogakuin.ac.jp
C2 田中理子(新宿校舎A-B111)bu40598@ns.kogakuin.ac.jp

<学生へのメッセージ>
・体調管理に留意し,毎週出席すること.
・予習を必ず行うこと.
・注意事項を守り、安全かつ正確に実験できるように心掛けること.
・提出物は期限内に必ず提出すること.
・わからないことはそのままにせずに随時質問すること.


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