2018年度工学院大学 第1部機械システム工学科

高度交通システム(Intelligent Transport System)[3N09]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

2単位
野崎 博路 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
八戸 英夫 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2018/12/14

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性

<授業のねらい>
自動車や鉄道等の交通システムは近年安全を重視した知能化、人間と交通システムのインタラクション分野の向上が重要視されてきている。そこで、これらの内容等を中心とした高度交通システムについて学ぶ。また、未来の車としての自動車の運動制御あるいは自動運転等による高度交通システムの方向、そして、交通事故や渋滞、総合交通体系などの問題を解決するためには、どのようなことが必要になってくるのかについても学ぶ。

<受講にあたっての前提条件>
「物理学A」、「物理学B」、「物理学E」、「物理学F」、「工業力学及演習」等の専門基礎科目で与えられた知識を持っていることが望ましい。

<具体的な到達目標>
具体的な到達目標は以下のとおりである。(1)この分野の最先端の研究知識を獲得することを目的とする。(2)自動車を始めとした他の交通機関の運動メカニズム、システム設計などに興味を持ち、それらの専門分野の科目を引き続き習得することで、工学理論と実際の結び付きについて理解を深めることができる。
(JABEE学習・教育到達目標)
[機械システム基礎工学プログラム]:(D)◎
[前提となる基礎知識と習得後の展開]
 「物理学A」、「物理学B」、「物理学E」、「物理学F」、「工業力学及演習」等の専門基礎科目で与えられた知識を持っていることを前提にして講義が計画されている。本科目習得後は「自動車運動工学」、「自動車工学」、「機械力学及演習」、「機械振動学」等の関連科目を履修することで、自動車系の技術トータルの理解を深めることができる。また、本科目習得と同時に、関連する「システム工学B」の履修も望ましい。

<授業計画及び準備学習>
1.自動車を取り巻く現状、自動車の運動と交通システム
 (自動車のコーナリングのメカニズム等について)(担当:野崎)
  準備学習:教科書(P.1~P.10)を読んでおくこと
2.自動車の限界コーナリングのダイナミクスについて
 (モーメント法〜シャシー制御等について)(担当:野崎)
  準備学習:教科書(P.11~P.28)を読んでおくこと
3.自動車の運動制御による高度交通システムの方向その1
 (車両の横滑り制御技術について)(担当:野崎)
  準備学習:教科書(P.29~P.62)を読んでおくこと
4.自動車の運動制御による高度交通システムの方向その2
 (サスペンションコントロール技術について)(担当:野崎)
  準備学習:教科書(P.63~P.82)を読んでおくこと
5.自動車の運動制御による高度交通システムの方向その3 
 (運転支援システム(ステアバイワイヤー等)について)(担当:野崎)
  準備学習:教科書(P.83~P.106)を読んでおくこと
6.ITS(高度自動車交通システム)、自動運転方向&運転する歓びの両立について
 (外界センサを用いたアシスト制御、未来の車開発の現状等)(担当:野崎)
  準備学習:教科書(P.107~P.120)を読んでおくこと
7.フォーミュラカーの運動性能向上手法について
 (限界コントロール性向上技術)(担当:野崎)
  準備学習:教科書(P.121~P.134)を読んでおくこと
8.主要交通機関の歴史と開発の現状(担当:八戸)
  準備学習:教科書(配布プリント等)を読んでおくこと
9.総合交通システムの必要性について(担当:八戸)
  準備学習:教科書(配布プリント等)を読んでおくこと
10.航空交通システムの現状と課題(担当:八戸)
   準備学習:教科書(配布プリント等)を読んでおくこと
11.海上交通システムの現状と課題(担当:八戸)
   準備学習:教科書(配布プリント等)を読んでおくこと
12.鉄道交通システムの現状と課題(担当:八戸)
   準備学習:教科書(配布プリント等)を読んでおくこと
13.総合交通システムの現状と課題(担当:八戸)
   準備学習:教科書(配布プリント等)を読んでおくこと
14.学習内容の振り返り、交通システムの設計法(担当:八戸)
   準備学習:教科書(配布プリント等)を読んでおくこと

<成績評価方法>
「小テスト&宿題(レポート)」の内容は<授業のねらい>と<具体的な到達目標>に深く関連しており、これを提出することが単位取得には欠かせない条件になる。その上で、定期試験期間に行う試験による評価を行う。定期試験期間に行う試験(70%),小テスト&宿題(30%)の結果の合計でGrade評価がD以上であれば、[機械システム基礎工学プログラム]の学習.教育目標(D)が達成され、合格とする。

<教科書>
・「自動車の限界コーナリングと制御」野崎博路 著 東京電機大学出版局(2015) (前半の野崎担当で使用)
・プリントを配布する(後半の八戸担当で使用)

<参考書>
・「徹底カラー図解 自動車のしくみ」野崎博路 監修 マイナビ出版(2017)
・「サスチューニングの理論と実際」野崎博路 著 東京電機大学出版局(2008)
・「基礎自動車工学」野崎博路 著 東京電機大学出版局(2008)

<オフィスアワー>
水曜日 12:55〜13:35 八王子校舎8号館304室(自動車運動制御研究室:野崎)
火曜日 17:30〜19:15 新宿校舎高層棟A-1774室(計画工学研究室:八戸)もしくは、講義終了後、講義室で受けつける。

<学生へのメッセージ>
本科目に引き続き、自動車運動工学、自動車工学も受講することが望ましい。


ナンバリングはこちら
このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2018 Kogakuin University. All Rights Reserved.