2018年度工学院大学 第1部機械システム工学科
△物理学演習II(Exercises in Physics II)[1304]
1単位 木村(粟田)久美子 非常勤講師
- <学位授与の方針>
◎ | 1. 基礎知識の習得 | | 2. 専門分野知識の習得 | ○ | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 |
- <授業のねらい>
- 振動・波動論,電磁気学について基本的な概念、法則を示し、具体的な演習問題を自ら解くことによって理解を深めていく。
- <受講にあたっての前提条件>
- 特にないが「物理学A」および「物理学B」,物理学演習Iなどにより,基礎的な物理学の考え方,特に力学に関する考え方と方法を修得しておくことが望ましい。
また、本演習は、「物理学E」および「物理学F」の講義内容と密接に関連している。
- <具体的な到達目標>
- 1.単振動・減衰振動・強制振動を理解し,説明できるようになる
2.連成振動と波動方程式のつながりを理解し、説明できるようになる 3.波動に関する基本的な性質を理解し、説明できるようになる 4.電磁気学における各物理量の概念を理解し,具体的な問題に適用できる. 5.静電場および静磁場の性質を理解し、電場と電荷の関係・磁場と電流の関係を計算できるようになる.
- <授業計画及び準備学習>
- 各回の授業は前半に前回の講義内容に関する演習、後半に次回の演習問題を解くのに必要な基礎知識に関する講義、という順で進める。
1.振動の基礎事項 準備学習:単振動に関する5章の解説,例題,確認と演習の準備を理解し、演習問題を解く (「物理学演習I」の内容の復習)
2.減衰振動と強制振動 準備学習:減衰振動・強制振動に関する5章の解説,例題,確認と演習の準備を理解し、演習問題を解く
3.連成振動(1) 準備学習:2質点系の連成振動に関する演習プリントの問題を解く
4.連成振動(2) 準備学習:多数質点系の連成振動に関する演習プリントの問題を解く
5.波動(1) 準備学習:波動の基礎事項に関する演習プリントの問題を解く
6.波動(2) 準備学習:波動の応用的事項に関する演習プリントの問題を解く
7.静電気 (クーロン力) 準備学習:19章のクーロン力に関する解説,例題,確認と演習の準備を理解し、19章演習問題(クーロン力に関するもの)を解く
8.静電気 (電位) 準備学習:19章の電位に関する解説,例題,確認と演習の準備を理解し、19章演習問題(電位に関するもの)を解く
9.静電気 (ガウスの法則) 準備学習:20章の解説,例題,確認と演習の準備を理解し,20章演習問題を解く
10.コンデンサーと静電エネルギー 準備学習:21章の解説,例題,確認と演習の準備を理解し、21章演習問題を解く
11.電流の作る磁場(ビオ・サヴァールの法則) 準備学習:22章のビオ・サヴァールの法則に関する解説,例題,確認と演習の準備を理解し、22章演習問題のうちビオ・サヴァールの法則に関するを解く
12.電流の作る磁場(アンペールの法則) 準備学習:22章のアンペールの法則に関する解説,例題,確認と演習の準備を理解し、22章演習問題のうちアンペールの法則に関するを解く
13.電磁誘導 準備学習:23章の解説,例題,確認と演習の準備を理解し、23章演習問題を解く
14.学習内容の振り返り 準備学習:これまでに学んだ内容を総復習しておく。
- <成績評価方法>
- 演習問題の発表,レポート,小テストなどによる平常点50% + 試験50%で評価し,
Grade D 以上で単位を認める。 ただし,演習問題の発表を行わない者は,試験を受ける資格がないものとする。
- <教科書>
- 「物理学演習テキスト」 (学術図書出版)
- <参考書>
- 演習テキストの解説はあくまでも要点のみであるから,関連する講義で用いられているテキスト及び授業ノートや,振動・波動論や電磁気学に関する教科書などを参考に問題演習をすること.
講義に対応した演習問題集も使用しながら、授業を進める.
加藤潔著「理工系物理学講義(改訂版)」培風館
- <オフィスアワー>
- 月曜日 12:50〜13:40 (八王子校舎1W−332室 物理準備室)
質問などがある場合は 「Physics.Exercise@map.kogakuin.ac.jp」 に自分の学籍番号,氏名,演習担当者の氏名を明記した上で問い合わせるように。
- <学生へのメッセージ>
- 演習では「手を動かすこと」が重要である。
全ての問題に自力でトライすること。 友人と相談するのは良いが,何も考えずに,教えてもらったことを書き写すだけでは何にもならない。 また数値計算は電卓を上手に活用すること。
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