2018年度工学院大学 第1部機械工学科 メカノデザインコース
△信頼性工学(Reliability Problem in Engineering)[5E03]
2単位 八戸 英夫 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい>
- 今後,ニーズがますます増大する信頼性工学において,機械技術者として必要な基礎知識と機械工業での応用力を身につける.
- <受講にあたっての前提条件>
- 確率・統計に関する基礎知識を有することが望ましい.
- <具体的な到達目標>
- 以下に具体的な達成目標を示す.
(1)信頼性、保全性、安全性の考え方全般を理解できる. (2)ワイブル解析など,統計的手法を理解できる. (3)FMEA,FTA,R−Mapなど信頼性・安全性の解析手法を理解できる. (4)信頼性設計,安全性設計を理解できる. (JABEE学習・教育到達目標) (JABEE機械工学エネルギー・デザインプログラムの学習・教育到達目標)D:◎
- <授業計画及び準備学習>
- 1.信頼性、保全性、安全性の意味、信頼性設計
準備学習:これまでに学んだ確率・統計について復習をしておくこと. 2.信頼度、MTTF, MTBF,バスタブ曲線、故障のタイプ 準備学習:製品の故障について,様々なタイプがあることを調べておくこと. 3.ワイブル解析による故障タイプの判別 準備学習:ワイブル確率紙についての基礎的知識を身につけておくこと. 4.偶発故障期(指数分布)における信頼性 準備学習:指数分布についての基礎的知識を身につけておくこと. 5.信頼性モデル、直列系、並列系 準備学習:信頼性設計のために直列系、並列系の知識が必要であることを調べておくこと. 6.保全性とアベイラビリティ 準備学習:保全性とアベイラビリティとは何かを調べておくこと. 7.FMEA(Failure Mode and Effects Analysis) 準備学習:故障モードとその影響を解析するための手法について調べておくこと. 8.FMEAの演習 準備学習:前週の復習. 9.FTA(Fault Tree Analysis) 準備学習:FTAの必要性について調べておくこと. 10.FTAの演習 準備学習:前週の復習. 11.FT図の修正 準備学習:前週の復習. 12.リスクアセスメント 準備学習:製品安全について,リスクが内在することを理解しておくこと. 13.安全性設計,ヒューマンエラー 準備学習:前週の復習とヒューマンエラーの例について学んでおくこと. 14. 講義の振り返り
- <成績評価方法>
- 定期試験期間に定期試験を実施する.定期試験がGrade D以上の者に単位を認める.ただし,正当な理由なく,出席状況や演習,そしてレポート提出状況などが悪いときは減点対象となることがある.なお,定期試験のときは,到達目標に記載されたすべての項目に関して出題する.
「機械工学エネルギー・デザインプログラム」の学習・教育到達目標Dは,上記の基準を満たせば達成される.
- <教科書>
- 教科書指定なし、講義資料を配布する
- <参考書>
- 真壁 肇編;信頼性工学入門,日本規格協会
柚原 直弘;ヒューマンエラーと機械・システム設計,講談社 松本 浩二;R-Mapとリスクアセスメント 基本編,日科技連
- <オフィスアワー>
- 火曜日 17:30〜19:15 新宿キャンパス 高層棟A-1774室(計画工学研究室)もしくは,
講義前後に受け付ける.
- <学生へのメッセージ>
- 電卓を持参すること
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