2018年度工学院大学 第1部機械工学科 エコエネルギーコース
数値熱流体工学(Numerical Thermal-Hydrodynamics)[3C01]
2単位 大竹 浩靖 教授 [ 教員業績 JP EN ] 金野 祥久 教授 [ 教員業績 JP EN ] 平塚 将起 助教
- <学位授与の方針>
| 1. 基礎知識の習得 | ◎ | 2. 専門分野知識の習得 | | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 |
- <授業のねらい>
- 1980年代より現在に至るまで、コンピュータを用いた数値シミュレーションがめざましい発展を遂げている。本講義では,熱と流れ現象を数値実験するための基礎知識を,有限差分法を中心に理解する。また、実際に数値計算を体験する演習の時間も設け、数値計算の能力を身につけることも目指す。
(JABEE学習・教育到達目標) 「機械工学エネルギー・デザインプログラム」: (D)◎ (JABEEキーワード) 「機械工学エネルギー・デザインプログラム」:質量と運動量の保存、エネルギー保存則(熱力学の第一法則とベルヌーイの式),分子気体力学,理想流体の力学,粘性流体の力学,圧縮性流体の力学,数値流体力学,熱伝導,対流熱伝達
- <受講にあたっての前提条件>
- 本科目を履修する前に,「流れ学II」により粘性流体の力学,「伝熱工学」により熱伝導および対流熱伝達を習得しておく必要がある.また、「微分方程式論」、「数値計算法I・II」で、微分方程式の解法を習得しておくことが望ましい。また、Excelを利用した数値計算の演習も行うので、「情報処理演習」を始めとするプログラムの演習も履修しておくこと。
- <具体的な到達目標>
- 具体的には,種々の熱流体問題に対して数値計算を行う際の有限差分式を,流れおよび熱の支配方程式とテイラー展開法およびコントロール・ボリューム法を用いて導出できる能力を習得する。併せて,数値計算をする上での注意点を,数学的知識も用いて理解できる能力を習得する。また、実際に、熱伝導の数値計算も体験する。
- <授業計画及び準備学習>
- 1. 数値熱流体工学の工学的意義と各種数値計算法の現状
【予習:シラバスを確認すること。復習:講義ノートを整理する。】【大竹】 2. 熱および流体力学の基礎式(連続の式,運動方程式,エネルギー式)。有限差分法(テイラー展開法とコントロール・ボリューム法) 【以後、予習:適時指示する。復習:講義ノートを整理すること。】【大竹】 3. 定常二次元熱伝導、非定常一次元熱伝導(陽解法)【大竹】 4. 非定常一次元熱伝導(陰解法)。計算の安定性と精度。【大竹】 5. 流れの運動方程式の離散化(空間微分)【金野】 6. 流れの運動方程式の離散化(時間微分)【金野】 7. 圧力方程式の離散化と解き方【金野】 8. 流れの境界条件の扱い【金野】 9. 流れ解析の課題・高精度近似と乱流解析【金野】 10. 強制対流熱伝達:境界層問題と常微分方程式。自然対流熱伝達。【大竹】 11. 多相流や相変化を含む熱流体解析手法(界面捕獲法,界面追跡法,粒子法,分子動力学法)【平塚】 12. 分子動力学法における分子間相互作用と解き方【平塚】 13. 分子動力学法による相変化の解析【平塚】 14. 授業を振り返って
- <成績評価方法>
- 各教員の指示による課題レポートを評価対象する。なお、各課題レポートの詳細は、各教員の第1回目講義で詳細を指示する。三教員の平均値をもって成績評価とする。
GPA D以上を合格とします。ただし、各教員の成績評価がGPA D以上を合格とするので、未出席授業の課題レポートについては、オフィスアワー等で指示を仰いで下さい。
「機械工学エネルギー・デザインプログラム」の学習・教育目標(D)の一部は,上記の評価基準を満たせば,達成される.
- <教科書>
- 特に定めない。(指定教科書なし。)
- <参考書>
- 「JSMEテキストシリーズ 伝熱工学」日本機械学会(丸善)
「数値流体力学」荒川忠一著(東京大学出版会)
- <オフィスアワー>
- 大竹:水曜日昼休み(13:00〜13:30)講師室にて。
金野:水曜日11:05〜12:50(新宿校舎17階) 平塚:木曜日 11:05〜12:50(八王子校舎8-201)
- <学生へのメッセージ>
- 大竹:最先端の研究結果も積極的に取り入れています。実際に数値計算も体験してもらいます。
金野:実際の数値解析演習とプログラミングを通して,流れ解析の基礎を学びます. 平塚:プログラミングと解析演習を通して様々なスケールの熱流体解析手法について理解を深めてください。
- <参考ホームページアドレス>
- http://intra.ns.kogakuin.ac.jp/~at10988/
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