2018年度工学院大学 第1部機械工学科
プログラミング演習(Seminar in Programming)[3K01]
1単位 浦田 哲哉 非常勤講師
- <学位授与の方針>
| 1. 基礎知識の習得 | ◎ | 2. 専門分野知識の習得 | | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 |
- <授業のねらい>
- 近年,世界的に義務教育段階でのIT(Information Technology)教育が強化されつつある。
また,AI(Artificial Intelligence)技術の進歩やIoT(Internet of Things)の普及による機械の多様化にともない、機械系の技術者もプログラミングの基礎知識や技術が必要となってきている。 本授業では,Microsoft Excelに付属するVBA(Visual Basic for Applications)環境を用いて,基礎的なプログラミング技法を身に付けるとともに,各種演習問題を通じて理解を深める.
- <受講にあたっての前提条件>
- 1年生前期で履修した「情報処理入門」の情報処理に関する基礎的事項をしっかり身につけ,後期で履修した「情報処理演習」のプログラミングに関する基本を身につけておく必要がある.
- <具体的な到達目標>
- (1) VBAによる基礎的なプログラミング技法の習得.
(2) 講義内容を使い,課題のプログラムを作ることができるようになる.
(JABEE学習・教育目標) 「機械工学エネルギー・デザインプログラム」:(D)◎
修得後は,他の言語やより高度なプログラミングについて学習し,最終的に卒論においてデータ処理や数値解析を行うことになる.
- <授業計画及び準備学習>
- 1. 授業ガイダンスとプログラミングの基本事項および基本操作の復習,マクロ作成
準備学習 : 1年生の情報処理入門で学習したコンピュータの基礎知識と情報処理演習で学習した「Visual Basic for Applications(VBA)」を復習しておくこと. 2. マクロとは ― マクロ記録機能による作成演習 3. VBA 基本操作 ― コントロール、ユーザーフォーム、ワークシートとの連携 4. プログラム設計の基礎 ― フローチャートの活用 5. 条件判断処理 ― 条件分岐とプログラム構造、関係演算子、論理演算子 6. 繰り返し処理 ― 繰り返しとプログラム構造 7. 条件式と繰り返し ― 指定した条件式の評価による繰り返し、無限ループの回避条件判断とプログラム構造 8. 関数の導入 ― いくつかの処理を1つの機能にまとめて扱う 9. 関数の基礎 ― プロシージャとプログラム構造 10. プログラムの作成演習 ― 理解度を確認するためのプログラム作成(図形描写) 11. プログラムの作成演習 ― 動作確認と修正、改良、デバッグ処理 12. プログラムの作成演習 ― 理解度を確認するためのプログラム作成(データ処理) 13. プログラムの作成演習 ― 動作確認と修正、改良、デバッグ処理 準備学習 : 1.〜13.とも、配布プリントの内容確認とプログラムの実行を行う 14. 学習内容の振り返り 準備学習 : 前回までの総復習を行うこと
- <成績評価方法>
- 原則として,演習の成績(50%)と最終課題(50%)の合計で,
(2015年度以降の入学生) Grade D 以上の者に単位を認める. (2014年度以前の入学生) 60点以上の者に単位を認める. なお,授業の演習成果や課題の提出がない場合は減点する. 「機械工学エネルギー・デザインプログラム」の学習・教育目標(D)は,上記の評価基準を満たせば達成される.
- <教科書>
- 配布プリントによる
- <参考書>
- 「Excel環境におけるVisual Basicプログラミング<第3版>」加藤潔 著(共立出版)
関連図書は多い,基本事項については同じであるので,自分に合ったものを探すと良い. ただし,ExcelのVBAについてであることに注意する.
- <オフィスアワー>
- 授業終了後,総合教育棟 講師室にて
- <学生へのメッセージ>
- プログラミングを学ぶことは,コンピュータ活用の幅を広げるだけでなく,問題解決力も身に付くと言われている.
プログラミングは得手不得手に関係なく,学んだ経験が自己表現の可能性を広げるとともに糧となる.
- <備 考>
- 学生の理解度に合わせて,内容を変更する場合がある.
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