2018年度工学院大学 第1部機械工学科
△化学B(Chemistry B)[3G03]
1単位 田中 理子 非常勤講師
- <学位授与の方針>
◎ | 1. 基礎知識の習得 | | 2. 専門分野知識の習得 | | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 |
- <授業のねらい>
- 基礎的な⼯学に必要な化学に関わる基礎事項について,化学Aの理解を深めてさらに発展させる。授業を通して、物質を取り扱う学問としての化学の成果が専⾨分野において活⽤されていることを理解する。
- <受講にあたっての前提条件>
- 本科⽬では、「化学A」履修程度の化学知識を前提とする。⾼校化学の有機化学の分野に触れていることが望ましいが,本科⽬が初めてでも⽀障はない。
- <具体的な到達目標>
- 1) 化学反応に伴うエネルギー変化を理解する。
2) 酸と塩基の定義とそれらの反応について理解する。 3) 酸化還元反応の本質とその電気化学との関連について理解する。 4) 有機化合物の構造と基本的性質の相関を理解する。
(JABEE学習・教育到達目標) 「機械工学エネルギー・デザインプログラム」:D-1◎
- <授業計画及び準備学習>
- 第1週︓授業計画の説明,反応熱
[学習内容] 化学反応の進⾏に伴うエネルギー変化を理解する。 [学習準備] 教科書Aの63〜66ページと教科書Bの37〜40,102〜103ページを参考に,演習問題を解いて知識を定着させる。 第2週︓酸・塩基とその強弱,中和反応,加⽔分解とpH [学習内容] 酸・塩基の定義,およびそれらの強弱と中和反応の関係を理解する。 [学習準備] 教科書Aの46〜50、58〜59ページと教科書Bの47〜57,104ページを参考に,演習問題を解いて知識を定着させる。第3週︓酸化と還元,酸化数 [学習内容] 酸化還元が電⼦の移動であることを理解する。 [学習準備] 教科書Aの51〜52、59〜60ページと教科書Bの57〜64,105ページを参考に,演習問題を解いて知識を定着させる。 第4週︓イオン化傾向と標準電極電位,電池と電気分解 [学習内容] 酸化還元と電気化学の関係を理解する。 [学習準備] 教科書Aの52〜55ページと教科書Bの61〜69,106ページを参考に,演習問題を解いて知識を定着させる。 第5週︓有機化合物の分類、炭化⽔素と⾮炭化⽔素 [学習内容] 有機化合物の種類や構造(異性体)を理解する。 [学習準備] 教科書Aの101〜112ページと教科書Bの71〜80ページを参考に,演習問題を解いて知識を定着させる。 第6週︓いろいろな官能基の構造と性質 [学習内容] 様々な官能基を有する有機化合物を理解する。 [学習準備] 教科書Aの113〜123ページと教科書Bの80〜91ページを参考に,演習問題を解いて知識を定着させる。 第7週︓学習の振り返り [学習内容] これまでに学習した内容の振り返りを⾏う。 注)授業内容を統⼀するため,化学担当教員と協議し上記のシラバスを調整することがある。
- <成績評価方法>
- 試験期間中に定期試験を行う
定期試験(100点満点)60%と授業中提出演習問題を40%(100点満点)の合計点(100点満点)で最終成績を評価し,Grade D以上の者に単位を認める。 演習問題は授業中提出した回答案のみを成績の評価対象とする
- <教科書>
- A︓「⼤学⽣の化学 Introduction」佐藤光史監修 河野博之,永井裕⼰ 共著 培⾵館
ISBN978-4-563-04611-8 B︓「⼤学と⾼校を結ぶ 化学基礎演習」佐藤光史監修 佐々⼀治,松⼭春男,永井裕⼰,徳永 健,⾼⾒知秀,望⽉千尋 共著 培⾵館 ISBN978-4-563-04628-6
- <参考書>
- 「視覚でとらえるフォトサイエンス化学図録」(数研出版)
「DVD教材 化学︓未来をひらくサイエンス CHEMISTRY シリーズ 全13巻 第6巻"反応の量的関係" 第10巻"酸と塩基"」
- <オフィスアワー>
- 水曜日 お昼休み 1号館 講師室に在室しています。
質問のある方は前日までに下記アドレスに連絡してください
bu40598@ns.kogakin.ac.jp
- <学生へのメッセージ>
- 化学の理論は、技術的な仕事を安全に行うために必要な知識です。
環境問題、生命の問題等を理解するツールとしてますます必要になってくることが予想されます まず化学の基礎的な知識を身につけましょう
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