2018年度工学院大学 第1部機械工学科

化学A(Chemistry A)[3G01]

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1単位
田中 理子 非常勤講師  
最終更新日 : 2018/12/14

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性

<授業のねらい>
本授業は,⼤学の初年次に習得すべき基礎化学の内容を取り扱う。科学技術に⽀えられている現代社会は,化学による物質への理解を含む幅広い教養を求めている。本授業は,このような社会で必要とされる現代的な物質の捉え⽅を習得するために,物質の分類,物質を構成する基本粒⼦,物質の変化,物質の状態の基礎事項を⾝につける。また、物質と地球環境との関わりを学び、現代の技術課題と化学の原理を理解する。

<受講にあたっての前提条件>
⾼校の「化学基礎」程度の内容を⾝に着けておくことが望ましい。⾼校で化学を履修していない場合は,学習⽀援センターの基礎講座と個別指導を最⼤限利⽤することを薦める

<具体的な到達目標>
1) 原⼦の構造を理解し,化学結合の本質を説明できるようになる。
2) 化学反応に関する簡単な化学計算ができるようになる。
3) ミクロな分⼦とマクロな物質を結ぶ動的平衡の概念を理解する。

(JABEE学習・教育到達目標)
 「機械工学エネルギー・デザインプログラム」:D-1◎

<授業計画及び準備学習>
第1週︓授業計画の説明,単位,数値の扱い,物質の分類,物質量
 [学習内容] 授業計画と評価⽅法等を説明したのち,授業を開始する。
 [学習準備] 教科書Aの3〜11ページと教科書Bの1〜5,23〜29,93〜95ページを参考に,演習問題を解いて知識を定着させる。
第2週︓原⼦の構造とスペクトル、量⼦数と電⼦の軌道
 [学習内容] 原⼦中の電⼦のふるまいと,量⼦数を基本とした電⼦殻の構造から電⼦配置を理解する。
 [学習準備] 教科書Aの15〜19,21〜26ページと教科書Bの5〜10,95〜97ページを参考に,演習問題を解いて知識を定着させる。
第3週︓イオン化エネルギーと電⼦親和⼒,周期表と周期律
 [学習内容] イオン化エネルギーと電⼦親和⼒と電気陰性度,そしてそれらと周期律との関係を理解する。
 [学習準備] 教科書Aの27〜34ページと教科書Bの7〜13,97〜98ページを参考に,演習問題を解いて知識を定着させる。
第4週︓化学式と化学反応式,物質の三態と化学結合
 [学習内容] 化学式と化学反応式の表記法を修得し,物質の状態と原⼦間結合の本質を理解する。
 [学習準備] 教科書Aの37〜42,69〜77ページと教科書Bの14〜22,29〜32,98〜100ページを参考に,演習問題を解いて知識を定着させる。
第5週︓溶液の性質と気体
 [学習内容] 溶液の濃度計算、束⼀的性質や気体の状態⽅程式を理解する。
 [学習準備] 教科書Aの83〜97ページと教科書Bの27〜29,32〜36,100〜101ページを参考に,演習問題を解いて知識を定着させる。
第6週︓反応速度と化学平衡
 [学習内容] 反応を原⼦の離合集散として化学⽅程式を⽤いて反応速度と化学平衡を理解する。
 [学習準備] 教科書Aの56〜58ページと教科書Bの41〜46,101〜102ページを参考に,演習問題を解いて知識を定着させる。
第7週︓学習内容の振り返り
 [学習内容] これまでの6回の講義内容を復習する。

注)授業内容を統⼀するため,化学担当教員と協議し上記のシラバスを調整することがある。

<成績評価方法>
試験期間中に定期試験を行う
定期試験(100点満点)60%と授業中提出演習問題を40%(100点満点)の合計点(100点満点)で最終成績を評価し,Grade D以上の者に単位を認める。
演習問題は授業中提出した回答案のみを成績の評価対象とする

<教科書>
A︓「⼤学⽣の化学 Introduction」佐藤光史監修 河野博之,永井裕⼰ 共著 培⾵館 
ISBN978-4-563-04611-8
B︓「⼤学と⾼校を結ぶ 化学基礎演習」佐藤光史監修 佐々⼀治,松⼭春男,永井裕⼰,徳永  健,⾼⾒知秀,望⽉千尋 共著 培⾵館 ISBN978-4-563-04628-6

<参考書>
「視覚でとらえるフォトサイエンス化学図録」(数研出版)
「DVD教材 化学︓未来をひらくサイエンス CHEMISTRYシリーズ 第6巻"反応の量的関係" 第 9巻"化学平衡"」

<オフィスアワー>
水曜日 お昼休み 1号館 講師室に在室しています。 
質問のある方は前日までに下記アドレスに連絡してください
   bu40598@ns.kogakin.ac.jp

<学生へのメッセージ>
化学の理論は、技術的な仕事を安全に行うために必要な知識です。
環境問題、生命の問題等を理解するツールとしてますます必要になってくることが予想されます
まず化学の基礎的な知識を身につけましょう


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