2018年度工学院大学 第1部機械工学科
○物理学F(Physics F)[2315]
1単位 今枝 佑輔 非常勤講師
- <学位授与の方針>
○ | 1. 基礎知識の習得 | ◎ | 2. 専門分野知識の習得 | | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 |
- <授業のねらい>
- 物理学C〜Fでは、「物理学A」および「物理学B」で学んだ、力学の諸概念と物理学の考え方をもとに、物理学の諸分野の基礎理論を概観する。物理学Fでは、電磁気学の基礎理論の枠組みを理解する。また、これらの学習を通じて、現実に起こる自然現象をどのようにモデル化し、数学的な方法を用いて記述していくかということを系統的に学び、後の工学系の専門科目を学習する際の基礎を築く。
- <受講にあたっての前提条件>
- 「物理学A」および「物理学B」の内容を理解していること。
高校数学全範囲および「微分積分A,B」・「線形代数学A,B」の内容を理解し、使えるようになっていること。
- <具体的な到達目標>
- 電磁気学の学習を通じて場の概念を理解し、説明できるようになる。
静電場および静磁場の性質を理解し、電場と電荷の関係・磁場と電流の関係を計算できるようになる。 時間変化する電磁場の性質を理解し、説明できるようになる。
- <授業計画及び準備学習>
- 1.クーロンの法則と電場の概念,ガウスの法則
[準備学習] 「物理学A」および「物理学B」の内容を復習しておくこと。
2.電位・コンデンサー・電場のエネルギー [準備学習] 電場の概念やガウスの法則,「微分積分A,B」の内容について復習しておくこと。
3.静磁場の法則(ガウスの法則,ビオ・サバールの法則) [準備学習] 「微分積分A,B」および「線形代数学A,B」の内容について復習しておくこと。
4.電磁誘導 [準備学習] 磁場の概念とビオ・サバールの法則について復習しておくこと。
5.ソレノイドコイルと磁場のエネルギー [準備学習] 磁場の概念および電磁誘導について復習しておくこと。
6.変位電流とマクスウェル方程式 [準備学習] 電磁場の性質全般について復習しておくこと。
7.学習の振り返り [準備学習] 前回までの総復習を行う。
- <成績評価方法>
- 期末試験の成績をもとに理解度を評価する。Grade D以上を合格とする。
- <教科書>
- 加藤潔『理工系 物理学講義』(培風館)
授業はこの教科書を適宜参照しつつ行う。また,必要に応じてプリントなどの資料を配布する。
- <参考書>
- 他にも、大学レベルの力学の教科書は多く出版されているので、各自に合ったものを少なくとも1冊は購入しておくことを勧める。以下にいくつかの例を挙げておく。
砂川重信『電磁気学—初めて学ぶ人のために』培風館 長岡洋介『電磁気学I」岩波書店 長岡洋介『電磁気学II」岩波書店 加藤潔『電磁気学』裳華房 前野昌弘『よくわかる電磁気学』東京図書
- <オフィスアワー>
- 【前期】水曜の1限〜2限、木曜と土曜の1限〜5限 八王子校舎 総合教育棟1W−332
【後期】火・水・金・土曜の1限〜5限 八王子校舎 総合教育棟1W−332 ただし、他の講義や実習・実験を担当している時間は不在となります。
メールでの問い合わせにも随時対応します。連絡先は:imaeda.kougakuin@gmail.com になります。 アドレスのスペルに気をつけること。 また、返信は上記gmailのアドレスからになるので、上記アドレスからのメールの着信許可を設定しておくよう気をつけること。
- <学生へのメッセージ>
- ・授業中の、講義内容に関する質問は大歓迎です。むしろわからないことは積極的に質問して共に講義を作り上げていきましょう。「ここまではわかっていたのに、此処から先がわからなくなったのでもう一度説明して欲しい」というのも立派な質問の1つです。
・答えのみを追い求めるのでなく、どうしてその答えに到達したのか、他人にその思考過程を含め図を描いたり自分の言葉で説明できるようになりましょう。 ・教科書の問題を解いたり、演習の授業を活用したりすることで、自分で考える力を身につけ、より深い理解につなげてください。具体的には「物理学演習II」の後半で、本授業に関連する演習問題を扱うので、同時の受講を勧めます。
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