| 2018年度工学院大学 第1部機械工学科
 
 
○微分積分演習II(Ecercices in Calculus II)[1411]
 1単位
 荒川 智匡 非常勤講師
 
 
<学位授与の方針>| ◎ | 1. 基礎知識の習得 |  |  | 2. 専門分野知識の習得 |  | ○ | 3. 汎用的問題解決技能 |  |  | 4. 道徳的態度と社会性 | 
<授業のねらい>多変数関数とくに2変数関数の微分積分について学習したことを、演習形式により理解を深める。具体的な内容は、偏微分係数・偏導関数、合成関数の微分法とその応用、高階偏導関数、テイラー展開、極値問題、重積分と繰り返し積分、積分順序の交換、重積分の変数変換とその応用などである。本科目の習得後は複素関数論、ベクトル解析など幅広い応用数学分野を学ぶことができる。<受講にあたっての前提条件>「微分積分A・B」の内容をきちんと理解している必要がある。本科目習得後は「工業数学A・B」などの科目を履修することができる。
<具体的な到達目標>1. 多変数関数の偏導関数を計算することができる。2. 2変数関数の極値を求めることができる。
 3. 重積分を累次積分に書き直して計算することができる。
 4. 変数変換公式を利用して重積分を計算することができる。
 (JABEE学習・教育到達目標)
 「機械工学「機械システム基礎工学プログラム」:C-1◎
 「エネルギー・デザインプログラム」:D-1◎
<授業計画及び準備学習>1. 偏微分係数と偏導関数偏微分の定義と直感的な意味を学び、偏導関数について演習する。
 準備学習:「微分積分A」で学習した微分の定義と基本公式について復習しておく。
 2. 高階偏導関数
 高階偏導関数の定義や記号について学び、高階偏導関数について演習する。
 準備学習:偏導関数について復習しておく。
 3. 合成関数の微分法
 多変数関数の合成関数とその偏微分について演習する。
 準備学習:「微分積分A」で学習した一変数の合成関数の微分法について復習しておく。
 4. 2変数関数のテイラー展開
 2変数関数のテイラー展開について演習する。
 準備学習:「微分積分A」で学習した一変数のテイラー展開と、第3回のプリントで合成関数の微分法を復習しておく。
 5. 2変数関数の極大・極小
 2変数の極大・極小について学び、簡単な場合について演習する。
 準備学習:テイラー展開について復習しておく。
 6. 2変数関数の極値問題の解法
 2変数関数の様々な極値問題について演習する。
 準備学習:2変数関数の極大・極小について復習しておく。
 7. 陰関数
 陰関数の概念について学び、陰関数の導関数について演習する。
 準備学習:合成関数の微分法について復習しておく。
 8. 2重積分と累次積分
 2重積分の概念について学び、基本的な累次積分の計算法について演習する。
 準備学習:「微分積分B」で学習した積分の基本公式について復習しておく。
 9. 2重積分の計算
 累次積分を用いて2重積分の計算を行う。
 準備学習:累次積分について復習しておく。
 10. 積分順序の交換
 積分の順序交換の意味を学び、積分の順序交換を用いて2重積分の計算を行う。
 準備学習:2重積分の計算について復習しておく。
 11. 極座標と変数変換
 極座標と変数変換について演習する。
 準備学習:置換積分について復習しておく。
 12. 変数変換公式
 変数変換公式を用いて、様々な2重積分を計算する。
 準備学習:極座標と変数変換について復習しておく。
 13. 3重積分
 2重積分の拡張として3重積分の概念を学び、3重積分の計算をする。
 準備学習:2重積分の計算を復習しておく。
 14. 学習内容の振り返り
 準備学習:期末試験で解けなかった問題の解き方を考えておくこと。
<成績評価方法>試験期間に実施する期末試験100%、到達目標に照らして、6段階のGrade(A+,A,B,C,D,F)で評価し、D以上の者に単位を認める。<教科書>指定教科書なし。<参考書>長谷川研二 他「理工系のための微分積分」培風館高木悟 他「理工系のための基礎数学」培風館
<オフィスアワー>水曜日の 5 限以降に講師室にて。 
 
| ナンバリングはこちら このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
 Copyright(c)2018 Kogakuin University. All Rights Reserved.
 |  |