2018年度工学院大学 第1部機械工学科

工科系数学基礎(Fundamental Mathematics for Engineering)[0227]

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2単位
見崎 大悟 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
市川 紀充 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2018/12/14

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性

<授業のねらい>
機械工学および電気・電子工学を理解するためには幅広い数学的な要素が不可欠である.機械系4力学(材料力学,熱力学,流体力学,機械力学)あるいは電気磁気学,電気回路学をはじめとして機械工学,電気工学の分野では諸現象を数式によって表現することが多く,数学をツールとして自由に使いこなせるようになることが,これらの理解を深めることになる.この授業では,学生は,まず高等学校で学んできた数学を物理現象と対比させながら復習し,さらに高度な数学の学習の導入を容易にすることを主眼としている.

<受講にあたっての前提条件>
特になし.

<具体的な到達目標>
複素数の性質を理解でき,基本的な計算ができる.複素数の重要公式・定理を初歩的問題に応用できる.
三角関数,逆三角関数,指数関数,対数関数,双曲線関数の考え方と基本性質が理解できる.これらの関数の重要公式を初歩的問題に応用できる.

<授業計画及び準備学習>
【渡航前】
【複素数】
1.機械・電気分野で必要とする数学について.準備学習:高校数学の復習
2.微分の定義と幾何学的意味,関数の極大極小,級数展開について学ぶ.第1回授業のノート整理と内容復習
3. 複素数とベクトル,直交座標と極座標によるベクトル表示について.準備学習:第2回授業のノート整理と内容復習
4. 複素数における3種類の表示形式を自在に変換する方法について学ぶ.準備学習:第3回授業のノート整理と内容復習
5. 複素数の四則演算とベクトル表示,ドモアブルの定理について学ぶ.準備学習:第4回授業のノート整理と内容復習
6.複素数表示の有効性について学ぶ.準備学習:第5回授業のノート整理と内容復習
7.前半のまとめ,中間試験.準備学習:前回までの全講義内容および演習・レポート等を復習する.
8. 三角関数の定義と三角関数について学ぶ.準備学習:高校で学習した三角関数の復習
【ハイブリッド留学プログラム参加 9週目】
9. 逆関数の定義と逆三角関数について学ぶ.準備学習:第8回授業のノート整理と内容復習
10. 逆三角関数の微分と積分について学ぶ.準備学習:第9回授業のノート整理と内容復習
11.指数関数の定義,重要公式について学ぶ.準備学習:第10回授業のノート整理と内容復習
12. 対数関数の定義,重要公式について学ぶ.準備学習:第11回授業のノート整理と内容復習
13. 双曲線関数の定義,重要公式について学ぶ.さらに双曲線関数と三角関数との関係,双曲線関数の微分と積分について学ぶ.準備学習:第12回授業のノート整理と内容復習
14.学習成果の振り返り,授業全体を振り返る.期末試験:これまでの講義内容の総復習

<成績評価方法>
中間試験50%,期末試験50%で評価する.到達目標に照らして,A+〜Fの6段階のGradeで評価し,D以上の者に単位を認める.

<教科書>
「電気電子工学のための基礎数学 第2版」森武昭、大矢征共著(森北出版)

<参考書>
指定参考書なし

<オフィスアワー>
月曜日12:40〜13:30 新宿キャンパス高層棟A-1861室(ヒューマンインターフェース研究室)
上記時間以外でもメールで約束の上対応可.
連絡先:misaki(At)cc.kogakuin.ac.jp (At)を@に変更して連絡してください.

<学生へのメッセージ>
ここで学ぶ数学は力学,電磁気学など様々な分野で頻繁に用いられ,それらの学習に必要不可欠な道具である.高校物理を難しく感じた人も大学に入り数学がわかるようになると,大学の物理は楽しめるようになるので,授業だけでなく予習・復習によって数学の基礎を身に付けてほしい.


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