2017年度工学院大学 教職課程科目

教育方法論(Teaching Method)[9531]

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2単位
豊福 晋平 非常勤講師  
最終更新日 : 2018/09/28

<授業のねらい>
教育方法は授業場面における実践的技術的原理を追究する学である。講義では、教育方法学の歴史的背景から近現代教育システムを構成する様々な要素について考察する。また、情報社会の急速に変化するメディア・生活環境を前提とした新しいリテラシーのありかたについて議論するとともに、現在進行形で取り組まれている取組み事例を通じて、その教育方法を検討する。

<受講にあたっての前提条件>
受講の前提条件は特に設定しない。講義内ではノートPCやスマートフォンを用いて個別にインターネットアクセスを行う場面があり、レポート提出作業等にPCを用いることを前提で進めるので、必要な情報環境を整えることが望ましい。

<具体的な到達目標>
達成目標としては次の3点をあげる。
1)現代教育システムの構成要素について、歴史的経緯を踏まえた意義と課題を理解できること
2)教育の方法及び技術(情報機器及び教材の活用を含む)について基礎知識を理解し、学習・教育環境の適切性や課題について考察できること
3)学校教育の今日的課題を把握し、教育方法の改善による解決策を検討考察できること

<授業計画及び準備学習>
#1 オリエンテーション・近代以前の教育方法
 教育方法の定義と意義について概括する
 近代国家が成立する以前の教育方法について
 予備学習:オリエンテーションの質問項目についてあらかじめ回答を用意する

#2 国家主義の教育学
 近代国家構築の中で制度化された教育について
 予備学習:講義で扱った重要な用語・概念について確認・考察を行う

#3 子供中心主義・効率主義の教育学
 19世紀以降に発展した教育思想と産業化による影響
 予備学習:講義で扱った重要な用語・概念について確認・考察を行う

#4 単元学習の類型
 単元学習の発達と諸理論について
 予備学習:講義で扱った重要な用語・概念について確認・考察を行う

#5 行動科学の教育技術・認知理論と教授理論
 20世紀半ば行動科学の影響を受けた教育理論について
 予備学習:講義で扱った重要な用語・概念について確認・考察を行う

#7 学習環境と教育方法
 ICT・クラウドサービスを前提とした学習環境構築と教育方法への応用
 予備学習:ノートPCやタブレット・スマートフォン等の利用状況と学習への利用可能性をまとめる

#8〜13 教育方法のトピックと課題整理
 教育方法に関する最新のキーワードトピックから1テーマを選択し、個人もしくはペアで定義・用法・事例・課題についてまとめ、発表と質疑応答と評定を行う。ドキュメントや発表スライドはシステムを用いて共有する。

#14 学習成果の確認
 8〜13で扱った内容をもとに提示課題についてレポート形式で提出する

なお、扱う内容は適宜変更することがある。

<成績評価方法>
試験結果40%・講義期間中の提出物・発表60%をもって評価し60点以上を合格とする。いずれも評価ポイントは体裁・基本事項の理解・論理性・卓越性の4つ。なお、5回以上欠席した場合は履修放棄とみなし成績評価は行わない。

<教科書>
指定教科書なし

<参考書>
「教育方法」 佐藤学著 岩波テキストブック(岩波出版)
学習指導要領(文部科学省)
そのほか適宜講義中に提示する

<オフィスアワー>
講義終了前20分、新宿キャンパス12階講師室にて。メール(fu25252@ns.kogakuin.ac.jp)でも対応可。

<参考ホームページアドレス>
http://www.i-learn.jp/


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