2017年度工学院大学 第2部建築学科
地盤・基礎工学(Foundation Engineering)[4T08]
2単位 梅野 岳 非常勤講師
- <授業のねらい>
- 建築基礎とこれを支える宅地・地盤に関する基礎知識、並びに基礎構造の設計に当たっての基本的な考え方を理解する。
将来、建築家や建築設備関連技術者など、建築構造や建設工事とは別分野を目指す受講生にとっても、最低限知っておくべき知識を身につける。
- <受講にあたっての前提条件>
- 構造系選択科目の履修を前提条件とはしない。建築基礎に興味があり、学習意欲を持っていれば、特に受講にあたっての前提条件はない。
- <具体的な到達目標>
- 具体的な達成目標として、以下の3項目を掲げる
(1)各種地盤の基本的な性状と地盤調査の基本を理解する (2)基礎計画の進め方の概要を理解する (3)自宅の基礎の形式と支持力検証結果についてだ第三者に分かり易く説明することができる
- <授業計画及び準備学習>
- 第1週:1.ガイダンス
2.地盤の形成、地形と地層、土質の分類 3.地下水と基礎、【演習課題-1:自宅の地形と基礎】を出題
準備学習:基礎構造の技術的話題について調べてくる
第2週:4.土の基本的性質 5.土の強さと圧密特性 【演習課題-1】の解説、【演習課題-2:土質試験結果まとめ演習】を出題
準備学習:メールによる講師の添削指導を受け演習課題を完成させ事前に提出する。
第3週:6.地盤調査の概要と原位置試験、 7.地盤の地震時挙動(液状化と斜面崩壊) 【演習課題-2】の解説、【演習課題-3:液状化簡易判定演習】を出題
準備学習:メールによる講師の添削指導を受け演習課題を完成させ事前に提出する。
第4週:8.土圧と擁壁・地下外壁、 9.直接基礎の支持力算定と沈下 10.地盤改良工法 【演習課題-3】の解説、【演習課題-4:直接基礎の支持力算定】を出題
準備学習:メールによる講師の添削指導を受け演習課題を完成させ事前に提出する。
第5週:11. 杭基礎の種類と鉛直支持力 12.杭基礎の水平抵抗力 13.杭基礎の設計、【演習課題-4】の解説、 【演習課題-5:杭基礎の支持力算定演習】時間内で実施・解説 【予告問題:自宅の基礎】を出題
準備学習:メールによる講師の添削指導を受け演習課題を完成させ事前に提出する。
第6週: 14.その他の基礎、地下掘削と山留工法、本講座で学習した内容の振り返り 15. 学習成果の確認(試験)
準備学習:前回までの総復習を行うと共に、講師のメールによる添削指導を受け予告問題を完成させる。
- <成績評価方法>
- 演習5回と学習成果の確認(試験)により成績評価する。学習成果の確認(試験)の結果を55%、5回の演習45%の割合で評価し、60点以上で単位を与える。
- <教科書>
- 指定教科書なし
独自に作成した資料を毎週事前に配布する。
- <参考書>
- 畑中宗徳、加倉井正昭共著、建築基礎構造[改訂版]、東洋書店、2010年9月
- <オフィスアワー>
- 授業が行われる木曜日の講義前15分、 12階の講師控え室にて
なお、メールによる質問は随時受け付けることとし、最初の講義時に連絡先アドレスを伝える。
- <学生へのメッセージ>
- 極力、写真やビデオ映像等を利用したビジアルな講義により、基本的な考え方を感覚で理解できるような講義を目指す。また、演習では、受講者個々の理解度に応じた双方のメール交信を多用して学習指導の充実を図る。
永年のわたる構造設計経験を、受講生の将来の設計業務に生かしてもらえるよう講義の中で工夫も凝らしたい。
- <備 考>
- 受講条件とはしないが、メールによる双方向交信が容易に可能な学習環境であることが好ましい。
ナンバリングはこちら
このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2017 Kogakuin University. All Rights Reserved. |
|