2017年度工学院大学 第2部情報通信メディア工学科

ヒューマンインタ−フェース(Human Interface)[6W01]

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2単位
辻  陽一 非常勤講師  
最終更新日 : 2018/09/28

<授業のねらい>
ロボット・ヒューマン・インタフェース(RHI)の目的はヒトと機械の接続を円滑にすることであり、関連する領域は情報技術からヒトの生理学や心理学の分野にまで及ぶ.近年では,脳と機械を直接接続するブレイン・コンピュータ・インタフェース(BCI)が盛んに研究されている.
そこで本講義では,RHIの概要やヒトの心理学的側面と神経生理学の基礎を理解し、BCIの事例を考察するとともに,問題点や今後の課題について考える.

<受講にあたっての前提条件>
特にありません.

<具体的な到達目標>
(1)RHIの概要が理解できる.
(2)人−機械−人のコミュニケーションについて理解を深める.
(3)人の心理学的特徴を学ぶとともに,神経生理学について理解を深める.
(4)脳と機械との接続に関する事例を学び,諸問題について考察し理解を深める.

<授業計画及び準備学習>
第1週 本講義のガイダンス,この講義のねらい
第2週 情報処理心理学(1)尺度,心理的変数の測定
第3週 情報処理心理学(2)視覚の次元
第4週 情報処理心理学(3)聴覚の次元
第5週 神経系の構造と性質(1)神経細胞とシナプス
第6週 神経系の構造と性質(2)静止膜電位
第7週 これまでの学習内容の振り返り
第8週 神経系の構造と性質(3)活動電位とその伝播
第9週 神経系の構造と性質(4)化学シナプス伝達
第10週 神経系の構造と性質(5)神経細胞の回路とモデル
第11週 BCI(1)BCI研究の概要
第12週 BCI(2)非侵襲式 脳活動の計測方法
第13週 BCI(3)侵襲式 運動出力型BCI
第14週 BCI(4)脳活動信号から心を読む
第15週 BCI(5)先端研究に関するビデオを視聴し,今後を展望する.

<成績評価方法>
BCIに関連したビデオを視聴し,感想文を書いて貰います.また,レポート課題を課します.レポート課題では,課題に関する情報を的確に収集し理解して纏めているか,自分の考えを展開しているかについて評価します.成績は,これらを総合して評価し,100点満点で60点以上を合格とします.

<教科書>
毎回,資料を配付します.

<参考書>
・「ヒューマンインタフェース」田村博(編),オーム社
・「情報処理心理学入門1 感覚と知覚」リンゼイ/ノーマン(著)サイエンス社
・「シバ・コレクション 神経 第1部 解剖学および生理学」佐野圭司他(監修)チバガイギー(株)
・「ブレイン・マシン・インタフェース−脳と機械をつなぐ」「脳を活かす」研究会(編),2007年,オーム社
・「ブレイン・マシン・インタフェース最前線−脳と機械を結ぶ革新技術」櫻井芳雄(他著),2007年,工業調査会

<オフィスアワー>
授業の後などで質問してください。12階の講師控え室でも歓迎です.

<学生へのメッセージ>
授業中の積極的な発言を期待します。


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