2017年度工学院大学 第2部情報通信メディア工学科

マルチメディア工学(Multimedia Technology)[5T03]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

2単位
額賀 信尾 非常勤講師  
岩村 一昭 非常勤講師  
廣池 敦 非常勤講師  
森本 康嗣 非常勤講師  
影山 昌広 非常勤講師  
影広 達彦 非常勤講師  
松本 高斉 非常勤講師  
最終更新日 : 2018/09/28

<授業のねらい>
今日,IT(Information Technology:情報技術)は人々の暮らしや社会活動を支える基盤技術として欠かせないものとなっている.メディア処理は,人間が活動するリアルな世界(実世界)と情報システムとをつなぐ重要な技術である.この講義では,文字認識,画像認識・符号化・検索,音声認識・合成,地理情報処理,自然言語処理技術について,社会における具体的な実用例を通して基礎的理解をはかることを達成目標とする.

<受講にあたっての前提条件>
特になし

<具体的な到達目標>
文字認識,画像認識・符号化・検索,音声認識・合成,地理情報処理,自然言語処理技術について,社会における具体的な実用例を各2〜3点挙 げ,処 理や仕組みの概要が説明できるようになる.

<授業計画及び準備学習>
1.計算機による知的活動支援
文字,画像,音声,言語等の情報を機械で扱うための,計算機科学や人工知能に関する技術の歴史について学ぶ.

2.文字認識の基礎と応用
文字を機械で読む,文字認識の基礎アルゴリズムについて学ぶ.また、応用例として,デジタルペン,帳票認識,郵便宛名認識,カメラベース文字 認識 等について学ぶ.

3. 画像認識の基礎
画像処理の基礎・概論.画像の理論の基礎,計算機上での表現,基本的な処理アルゴリズムを学ぶ.

4. 画像認識の応用
画像認識技術の応用分野として,映像監視,ロボットビジョン等の適用事例について学ぶ.実用性の観点から,世の中の役に立つ画像認識技術につ いて学ぶ.

5. 画像符号化技術の基礎
画像符号技術の基礎について学ぶ.

6. 画像符号化技術の応用
画像符号化技術の応用と,マルチメディア通信と会議システムなどへの応用について学ぶ.

7.類似画像検索の基礎
画像特徴量に基づいて検索を行う「類似検索技術」について学ぶ.

8.類似画像検索の応用
画像検索を対象としたユーザインタフェース技術について学ぶ.

9.地理情報システムの基礎
地理情報システムにおいて,システムの構成,および空間的,地理的な情報をいかにして扱うかについてその基礎を学ぶ.

10.地理情報システムの応用
地理情報システムに用いるパターン認識として図面,航空写真や衛星写真から,画像処理やパターン認識技術によって,どんな情報が自動的に抽出 できるかを学ぶ.あわせてGPSの原理についても説明する.

11.音声情報処理の基礎
音声音響情報処理の基礎・概論.音声信号をどのようにデジタル処理するかを含め,音声認識,音声合成,音源分離の基本について学ぶ.

12.音声情報処理の応用
計算機による音声・音響処理の応用や最新技術.例として,コンパクト音声システムや自動アナウンスシステムなどデモを含めて,最新技術を学 ぶ.

13.自然言語処理の基礎
自然言語処理の基礎として,形態素解析,構文解析などの言語理論および統計的な自然言語処理の基本について学ぶ.

14.自然言語処理の応用
機械翻訳や質問応答,Webマイニングなど自然言語処理の応用システムについて学ぶ.

<成績評価方法>
期末試験を実施.出題に対して回答を記述する形式.60点以上で合格.

<教科書>
指定教科書なし

<参考書>
指定参考書なし

<オフィスアワー>


ナンバリングはこちら
このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2017 Kogakuin University. All Rights Reserved.