2017年度工学院大学 第2部情報通信メディア工学科
離散数学(Discrete Mathematics)[1T01]
2単位 斎藤 明 非常勤講師
- <授業のねらい>
- 本講義では、離散数学の中でも重要な学問であるグラフ理論を学ぶ。理論だけではなく、アルゴリズムや応用についての理解も深める。グラフに関する基本的な知識を習得する。
- <受講にあたっての前提条件>
- 特に必要となる前提条件はない。
- <具体的な到達目標>
- ネットワークに関する数々の問題を数理モデル化し、グラフ理論の知識を用いて解決できる。例えば電車の乗り換え案内やカーナビの経路探索のといった問題について、その裏側ではどのような理論が働いているのかを知り、それを関連する問題に応用することができる。
- <授業計画及び準備学習>
- 以下の内容について解説する。いずれの内容についても、現実の問題への応用例を挙げて、常に応用を意識するようにする。ほぼ毎回宿題を課し、授業の復習ができるようにする。宿題は回収後に添削採点し、返却する。
1. グラフとは 2. グラフ理論における基本的な用語 3. 次数と近傍 4. 次数列 5. グラフの道と閉路 6. グラフの連結性 7. 連結度と辺連結度 8. 最短経路問題 9. 木 10. グラフの全域木 11. ネットワークフロー (1) 12. ネットワークフロー (2) 13. グラフの平面性 14. 補足事項の解説 15. 学習成果の確認
- <成績評価方法>
- 毎回宿題を課す。宿題の提出状況を最大20点、提出された宿題の内容を最大10点、期末試験の成績を最大70点として計算する。この合計値が60点以上であった者を合格とする。
- <教科書>
- 「情報科学のためのグラフ理論」 加納幹雄著(朝倉書店)
- <参考書>
- 「離散構造」 根上生也著(共立出版)
- <オフィスアワー>
- 質問は講義時間中に受け付ける。またメールによる質問も随時受け付ける。メールアドレスは授業初回に公開する。質問用のアドレスは以下である。
asaito@chs.nihon-u.ac.jp
- <学生へのメッセージ>
- 宿題は60分以内で解ける程度の分量と難易度を目安とする。また期末試験では宿題の発展問題を出題する。すなわち毎回の宿題を解いていけば、それが自然に試験勉強につながるように配慮する。宿題をおろそかにせず、頑張って解いて欲しい。
また授業の最後に、次回の内容について教科書の対応ページを伝えるので、授業に出る前に 10 分程度でかまわないので、見ておいて欲しい。理解しようと精読する必要はない。目を通しておくだけで、授業の理解度が格段と高まるはずである。
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