2017年度工学院大学 先進工学部応用物理学科

表面物理(Surface Science)[4L44]

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2単位
角谷 正友 非常勤講師  
最終更新日 : 2018/09/28

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性

<授業のねらい>
物質の表面構造を評価するさまざまな手法の原理を理解し、それらを研究の現場で活用できるようにする。また、結晶成長や薄膜成長などにおいて、表面での吸着、拡散、取り込みなどの現象について学ぶ。

<受講にあたっての前提条件>
フーリエ変換、半導体のバンド構造、気体分子運動論の基礎的な概念を把握していることが望ましい。(必須ではない。)

<具体的な到達目標>
逆格子の考え方を理解できる。
回折現象を理解し、x線回折、電子線回折について説明できる。
表面分析手法の特徴と適応範囲を理解できる。
半導体バンド構造と表面評価方法との相関を説明できる。
吸着、拡散などの表面物理、化学的な現象を理解できる。

<授業計画及び準備学習>
第1回 ガイダンス/2次元結晶族・ブラベー格子
第2回 3次元結晶族・ブラベー格子・結晶構造・ミラー指数
第3回 フーリエ変換・逆格子(単純立方、面心立方格子)
第4回 逆格子(体心立方、六方格子)
第5回 X線回折・透過型電子顕微鏡の原理
第6回 表面逆格子・表面観察法(電子線回折)の原理 
第7回 学習内容の振り返り
第8回 バンド構造・表面観察手法(光電子分光法、トンネル顕微鏡)の原理
第9回 表面構造・観察手法(原子間力顕微鏡・電子顕微鏡)の原理 
第10回 表面エネルギー・表面吸着現象 
第11回 真空・薄膜成長手法
第12回 群の定義・対称操作と群との関連
第13回 群論の物性への応用(指標表と振動モード、量子化学との関連)
第14回 試験

<成績評価方法>
定期試験期間内に実施する期末試験(70%)、授業中の小テスト等受講態度(30%)の成績をもとに理解度をA+、A, B, C, D, FのGradeで評価する。Grade D以上を合格とする。

<教科書>
丸善 表面の物理 1977 M.Prutton 著 川路紳治 訳

<参考書>
コロナ社 物質の構造 高橋清 著

<オフィスアワー>
木曜日 15:00-15:30

<学生へのメッセージ>
質問を歓迎する。非常勤講師のためオフィスアワー以外は居室にはいないので、EmailでSUMIYA.Masatomo[at]nims.go.jp([at]を変更して)まで連絡をお願いします。わかっていたら欠席の連絡も事前にアドレス先まで。


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