2017年度工学院大学 先進工学部応用物理学科
表面物理(Surface Science)[4L44]
2単位 角谷 正友 非常勤講師
- <学位授与の方針>
○ | 1. 基礎知識の習得 | ◎ | 2. 専門分野知識の習得 | | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 |
- <授業のねらい>
- 物質の表面構造を評価するさまざまな手法の原理を理解し、それらを研究の現場で活用できるようにする。また、結晶成長や薄膜成長などにおいて、表面での吸着、拡散、取り込みなどの現象について学ぶ。
- <受講にあたっての前提条件>
- フーリエ変換、半導体のバンド構造、気体分子運動論の基礎的な概念を把握していることが望ましい。(必須ではない。)
- <具体的な到達目標>
- 逆格子の考え方を理解できる。
回折現象を理解し、x線回折、電子線回折について説明できる。 表面分析手法の特徴と適応範囲を理解できる。 半導体バンド構造と表面評価方法との相関を説明できる。 吸着、拡散などの表面物理、化学的な現象を理解できる。
- <授業計画及び準備学習>
- 第1回 ガイダンス/2次元結晶族・ブラベー格子
第2回 3次元結晶族・ブラベー格子・結晶構造・ミラー指数 第3回 フーリエ変換・逆格子(単純立方、面心立方格子) 第4回 逆格子(体心立方、六方格子) 第5回 X線回折・透過型電子顕微鏡の原理 第6回 表面逆格子・表面観察法(電子線回折)の原理 第7回 学習内容の振り返り 第8回 バンド構造・表面観察手法(光電子分光法、トンネル顕微鏡)の原理 第9回 表面構造・観察手法(原子間力顕微鏡・電子顕微鏡)の原理 第10回 表面エネルギー・表面吸着現象 第11回 真空・薄膜成長手法 第12回 群の定義・対称操作と群との関連 第13回 群論の物性への応用(指標表と振動モード、量子化学との関連) 第14回 試験
- <成績評価方法>
- 定期試験期間内に実施する期末試験(70%)、授業中の小テスト等受講態度(30%)の成績をもとに理解度をA+、A, B, C, D, FのGradeで評価する。Grade D以上を合格とする。
- <教科書>
- 丸善 表面の物理 1977 M.Prutton 著 川路紳治 訳
- <参考書>
- コロナ社 物質の構造 高橋清 著
- <オフィスアワー>
- 木曜日 15:00-15:30
- <学生へのメッセージ>
- 質問を歓迎する。非常勤講師のためオフィスアワー以外は居室にはいないので、EmailでSUMIYA.Masatomo[at]nims.go.jp([at]を変更して)まで連絡をお願いします。わかっていたら欠席の連絡も事前にアドレス先まで。
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