2017年度工学院大学 先進工学部応用物理学科
素粒子物理学(Elementary Particle Physics)[1E44]
2単位 加藤 潔 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <学位授与の方針>
○ | 1. 基礎知識の習得 | ◎ | 2. 専門分野知識の習得 | ○ | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 |
- <授業のねらい>
- 主として20世紀末に確立した,いわゆる「素粒子標準模型」の
内容の概要について理解することをねらいとする。 理論的枠組みの解説を主とするが,それがどのような実験・観測事実に よってもたらされたのかについても理解をもつ。
- <受講にあたっての前提条件>
- 物理学1,物理学2,1年次の数学系科目(微分,積分,偏微分,重積分,線形代数)の内容を理解し活用できること。
応用力学,電磁気学,現代物理学,量子力学を履修していることが望ましい。
- <具体的な到達目標>
- 素粒子標準模型の内容の概要が理解できる。
理論的枠組みがいかなる実験・観測事実によってもたらされたのかを理解できる。
- <授業計画及び準備学習>
- 準備学習として,最初は,物理学1,2で使った教科書(理工系物理学講義,加藤潔,培風館)の10章を予習すること。2回目以降の準備学習は,授業中に指示する。
1.序論。 N=Lσ。原子・原子核・素粒子。 2.相対性理論。4次元運動量。E=mc2。 3.素粒子実験(加速器,非加速器)の概観。崩壊確率と散乱断面積。 4.保存量と量子数。対称性。スピンと素粒子。 5.電磁相互作用と場の理論。ゲージ不変性。 6.ハドロンと強い相互作用。クォーク模型。 7.弱い相互作用。ニュートリノ。 8.生成消滅演算子形式による量子論。 9.場の量子論の初歩。 10.素粒子の標準模型。ラグランジアンの提示と序論。 11.摂動論とくりこみ可能性。 12.対称性とゲージ不変性。ゲージの固定。 11.自発的対称性の破れとヒッグス機構 12.素粒子の標準模型のまとめ。 13.標準模型を超えて。 14.学習内容の振り返り。
- <成績評価方法>
- 成績は,試験期間に実施する試験,課題レポート,および平常点により評価し,
評価の割合は2:1:1である。 平常点は,毎週配布し,提出を求める課題用紙の内容で評価する。 Grade D以上のものに単位を認める。
- <教科書>
- 指定教科書なし。資料を配布し,必要に応じ授業中に指示する。
- <参考書>
- 指定参考書なし。図書館を活用して必要な参考資料を探すことを推奨する。
- <オフィスアワー>
- 木曜3限,新宿校舎 A-2716室。電子メールを活用し,予約すれば,指定時間以外でも対応する。
- <学生へのメッセージ>
- 自分の頭で考えよう。質問を歓迎する。
ナンバリングはこちら
このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2017 Kogakuin University. All Rights Reserved. |
|