2017年度工学院大学 先進工学部環境化学科

粉粒体工学(Powder Technology)[3H23]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

2単位
並木 則和 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2018/09/28

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性

<授業のねらい>
本講義では,重点コア科目である移動現象と分離工学とも関連しており、機械的単位操作(重力分離、集塵、ろ過)の原理・特徴ならびに粉粒体層の力学的特性を理解する。なお、本科目は,2年後期開講の「大気環境工学」とともに、「公害防止管理者」の資格試験の一部の計算問題の解法を網羅している。

<受講にあたっての前提条件>
「大気環境工学」および「移動現象」を履修していること。

<具体的な到達目標>
・粒度分布の概念を理解し、実際の粒径測定データから対数正規確率紙へのプロットができること。
・重力分離および浮上分離の効率や装置寸法の計算ができること。
・コゼニー・カルマンの式の意味を理解すること。
・沈降濃縮装置の操作条件に関する計算ができること。
・ケークろ過理論を理解し、定圧ろ過装置の操作条件に関する計算ができること。
・粉粒体層の摩擦特性に関する計算ができること。
・粉粒体を充填した容器の静圧分布の特性を理解し、計算ができること。
・粒子の付着力の計算ができること。

<授業計画及び準備学習>
1.粉粒体の体系、粒径とその表し方
準備学習:大気環境工学の授業プリントに目を通して復習しておくこと。
2.粒径分布とその表し方(粒度分布関数)
準備学習:小テストの問題を再度解答してみること。
3.重力集塵および遠心力集塵、電気集塵の復習
準備学習:大気環境工学の小テスト問題を再度解いてみること。
4.障害物集塵(エアフィルタ、粒子充填層)、洗浄集塵、隔壁式集塵(バグフィルタ)
準備学習:小テストの問題を再度解答してみること。
5.液中微粒子の分離装置I−沈降濃縮装置(高濃度の懸濁液での分離法)−
準備学習:小テストの問題を再度解答してみること。
6.液中微粒子の分離装置II−凝集分離、浮上分離、清澄沪過、液体サイクロン(遠心力のみを使用)−
準備学習:小テストの問題を再度解答してみること
7.中間総合演習
準備学習:1週〜7週の小テストの問題を再度解答してみること。
8.液中微粒子の分離装置V−濾過装置(ケーク濾過理論、装置構造、濾材濾過との違い)−
準備学習:小テストの問題を再度解答してみること。
9.粉粒体層の特性(摩擦特性、クーロンの式、内部摩擦角、安息角)
準備学習:小テストの問題を再度解答してみること。
10.粉粒体層の特性U(粉粒体層の静力学、層内の応力状態)
準備学習:小テストの問題を再度解答してみること。
11.粉粒体層の特性V(円筒容器および円錐容器内の静圧分布)
準備学習:小テストの問題を再度解答してみること。
12.粉粒体層の流動
準備学習:小テストの問題を再度解答してみること。
13.粒子間相互作用
準備学習:小テストの問題を再度解答してみること。
14.学習の振り返り
準備学習:8週から13週までの小テストの問題を再度解答してみること。

<成績評価方法>
中間試験(50/184)と定期試験(100/184)、小テスト(24/184)、ノート点(10/184)の得点を総合して184点満点を100点満点に換算し、6段階のGrade(A+、 A、 B、 C、 D、 F)で評価し、D以上の者に単位を認める。出席回数が半分に満たない場合には,中間試験および定期試験の受験資格を無効とし履修放棄と見なす。なお、「分離工学・粉粒体工学演習」で行う粉粒体工学部分の試験の点数も考慮する。
また,後期に公害防止管理者試験を受験し、合格した科目数に応じて成績を加点修正する。

<教科書>
「基礎化学工学」化学工学会編 培風館
また随時プリントを配付する。

<参考書>
「化学工学概論」水科篤郎・桐栄良三 産業図書
「解説化学工学」竹内雍ほか 培風館
「基礎粉体工学」日高重助・神谷秀博 日刊工業新聞社

<オフィスアワー>
水曜日 17:30〜18:30 新宿校舎 19階1975室
E-mail: nnamiki@cc.kogakuin.ac.jp

<学生へのメッセージ>
ノートの提出を学期末に求める予定なので、常にノートを持参して日頃のノートづくりに心がけて下さい。就職活動の有利さからも、「公害防止管理者」の資格試験の受験を大いに推奨します。
同時に開講される「分離工学及び粉粒体工学演習」の受講を強く勧めます。


ナンバリングはこちら
このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2017 Kogakuin University. All Rights Reserved.