2017年度工学院大学 先進工学部環境化学科

有機化学II(Organic Chemistry II)[2A23]

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2単位
安井 英子 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2018/09/28

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性

<授業のねらい>
有機化合物の構造を正しく理解することと、有機化学反応がどのように進行するのかの代表例を学ぶ。

<受講にあたっての前提条件>
有機化学Iを習得していること。

<具体的な到達目標>
炭素原子、水素原子、酸素原子、窒素原子がつくる共有結合の数を間違えずに化合物の構造を書くことができる。
官能基を見分けることができる。
不斉炭素とは何かを説明できる。
極性反応機構を用いて置換反応、脱離反応、付加反応を説明することができる。
有機化合物同士の相関関係を説明することができる。

<授業計画及び準備学習>
1、<有機化学Tの復習>
シグマ結合およびパイ結合について説明できるように復習しておく。
2、<ハロゲン化アルキル(1)>
ハロゲン化アルキルとは何かを学ぶ。テキストp207〜213の内容を扱います。
3、<ハロゲン化アルキル(2)>
ハロゲン化アルキルの合成法と代表的反応を学ぶ。テキストp207〜213の内容を扱います。
4、<ハロゲン化アルキル(3)>
SN2反応、SN1反応について学ぶ。テキストp214〜222の内容を扱います。
4、<立体化学>
不斉炭素とは何かを学ぶ。テキストp175〜197の内容を扱います。
5、<ハロゲン化アルキル(4)>
脱離反応について学ぶ。p223〜228の内容を扱います。
6、<ハロゲン化アルキル(5)>
環状化合物における脱離反応について学ぶ。p234(7・46)p235(7・56)を扱います。
7、<小テスト>
第6回までの内容を対象にした小テストを行います。復習をしておくこと。
8、<小テストの解説>
9、<アルデヒド・ケトンの化学(1)>
カルボニル基への付加反応を学ぶ。p279〜295の内容を扱います。
10、<アルデヒド・ケトンの化学(2)>
α、βー不飽和カルボニル化合物への付加反応を学ぶp295〜297の内容を扱います。 
11、<カルボン酸誘導体の反応(1)>
カルボン酸誘導体とはどのような化合物かを学ぶ。アルデヒド・ケトンとの違いについて学ぶ。さらに、カルボン酸誘導体の付加脱離反応について学ぶ。p308〜346の内容を扱います。
12、<化学反応のロードマップについて学ぶ>
有機化学IIの中で扱った化合物同士の関係性を整理する。ハロゲン化アルキル、アルケン、アルコール、アルデヒド、ケトン、カルボン酸、カルボン酸誘導体の相関を理解する。p418〜419
13、定期試験
14、学習内容の振り返り

<成績評価方法>
授業にきちんと出席することが成績評価の前提である。
授業内実施の確認テストで平常点を算出すると共に、試験期間に授業内容すべてを範囲とする学期末試験を実施する。(平常点、定期試験の評価割合は1:9とする)
A+〜Fの6段階評価でD以上の者を合格とする。

<教科書>
第6版 マクマリー 有機化学概説(東京化学同人)伊東しょう、児玉三明 訳

<参考書>
特に指定しないが、各自分かりやすい参考書を探すとよい。

<オフィスアワー>
月、土曜日の2,3,4限
17号館306室

<学生へのメッセージ>
有機化学の反応を極性反応機構で説明することができると、様々な分野に応用できます。一度訓練しておくと、いずれ役に立つと思います。


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