2017年度工学院大学 先進工学部環境化学科

有機化学基礎(Basic Organic Chemistry)[2223]

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1単位
安井 英子 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2018/09/28

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性

<授業のねらい>
有機化合物の化学構造式から簡単な化学的性質と物理的性質の考えられるようになるために、原子軌道、結合論などの基礎的理論および代表的な官能基について学ぶ。

<受講にあたっての前提条件>
高校の化学の教科書を理解していると望ましい。もし、履修していなかった場合には、準備学習をきちんと行うこと。

<具体的な到達目標>
構造式を正しく書ける。
構造式を見て、基本的な性質を理解できる。
構成原子の混成状態を基に、化合物がとる立体構造をイメージできる。

<授業計画及び準備学習>
1.<原子の電子配置>
高校化学の教科書等で、最外殻電子について復習しておく。水素原子、炭素原子、酸素原子、窒素原子が何本の共有結合を作るかを復習しておく。
2.<混成軌道>
s軌道、p軌道とは何かを調べておく。
3.<電気陰性度と結合の極性>
電気陰性度とは何かを復習しておく。第2回で扱った混成軌道についても再度学びます。復習しておきましょう。
4.<ブレンステッド−ローリーの酸・塩基>
ブレンステッド−ローリーの酸・塩基の定義を復習しておく。巻矢印を使った反応機構の説明が始まります。
5. <ルイスの酸・塩基>
ルイスの酸・塩基の定義を復習しておく。巻矢印を使って電子対のやりとりを表わします。
6. 官能基の化学、共鳴について
有機化合物の官能基”にはどのようなものがあったかを復習しておく。有機化学において重要な概念の1つである「共鳴」についても学びます。
7. 学習内容の振り返り

<成績評価方法>
授業にきちんと出席することが成績評価の前提である。
授業内実施の確認テストで平常点を算出すると共に、試験期間に授業内容すべてを範囲とする学期末試験を実施する。(平常点、定期試験の評価割合は1:9とする)
A+〜Fの6段階評価でD以上の者を合格とする。

<教科書>
講義は板書をもとにすすめます。特に教科書は指定しませんので、各回の項目について、各自分かりやすいテキストを使用して予習・復習をして下さい。

<参考書>
マクマリー有機化学概説 第6版(東京化学同人)

<オフィスアワー>
月、水、土曜日 2、3、4限

17号館306号室

<学生へのメッセージ>
有機化学が分かると様々な分野の理解に役立ちます。まずは基本をしっかりと身につけましょう。
化学系の学生は、後期からはじまる有機化学Tにおいても同様の内容を含んでいますので、本講義の履修は必須ではありません。化学を選択していなかった学生、得意でないと感じている学生は是非受講して下さい。


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