2017年度工学院大学 先進工学部応用化学科

線形代数1(Linear Algebra 1)[4K19]

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1単位
高木 悟 非常勤講師  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2018/09/28

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性

<授業のねらい>
線形代数は微分積分と共に数学及び工学全般の基礎である。「線形代数1」では高校とのつながりを重視しつつ、さらに発展的な内容を取り扱う。具体的には、ベクトルについてはその基本演算、行列については2行2列から始めて一般の行列まで、様々な行列の性質や基本演算を中心に取り扱い、逆行列までを扱う。比較的計算に重点を置いた部分を学習する。本科目は連立1次方程式の解法(「線形代数2」で学ぶ)・行列式など線形代数の重要な部分を学ぶための基礎となる科目である。

<受講にあたっての前提条件>
高校であらわれるベクトルの知識。具体的にはベクトルの和、差、実数倍(スカラー倍)、内積等その定義や意味する所および実際の計算。

<具体的な到達目標>
1. ベクトルの和・差・スカラー倍・内積を計算することができる。
2. 行列に基本変形を施して標準形にし、階数を求めることができる。
3. 基本変形を利用して逆行列を計算することができる。

<授業計画及び準備学習>
1. ベクトルの演算
 ベクトルの定義,ベクトルの和・差・スカラー倍について解説する。
 準備学習:高校で使用していた「数学B」教科書のベクトルの部分および教科書1-1節〜1-4節を熟読し、
 問題を解いておくこと。
2. ベクトルの内積と外積
 ベクトルの内積・外積について解説する。
 準備学習:前回学習したベクトルとその演算について復習する.教科書1-5節〜1-7節を熟読し、
 問題を解いておくこと。
3. 行列とその演算
 行列の定義、行列の和・差・スカラー倍・積について解説する。
 準備学習:前回学習したベクトルの内積と外積について復習する。教科書2-1節〜2-5節を熟読し、
 問題を解いておくこと。
4. 転置行列と逆行列
 転置行列と逆行列について、それらの定義と性質を解説する。
 準備学習:前回学習した行列とその演算について復習する。教科書2-6節〜2-8節を熟読し、
 問題を解いておくこと。
5. 行列の基本変形と階数
 行列の基本変形について解説し、それによって得られる階数について説明する。
 準備学習:前回学習した転置行列と逆行列について復習する。教科書3-1節〜3-4節を熟読し、
 問題を解いておくこと。
6. 逆行列の計算
 基本変形を用いて逆行列を求める方法を解説する。
 準備学習:前回学習した基本変形と階数について復習する。教科書3-5節を熟読し、
 問題を解いておくこと。
7. 学習内容の振り返り
 準備学習:期末試験で解けなかった問題の解き方を教科書で確認すること。

<成績評価方法>
試験期間に実施する期末試験100%。到達目標に照らして、6段階のGrade(A+,A,B,C,D,F)で評価し、D以上の者に単位を認める。

<教科書>
高木悟 他「理工系のための線形代数」培風館

<参考書>
高木悟 他「理工系のための基礎数学」培風館

<オフィスアワー>
水曜日 13:00-14:00 八王子キャンパス 1号館 1E-314 (数学研究室)

<学生へのメッセージ>
毎回授業中に問題演習の時間を設けるので,分からないところがあればどんどん質問してください.
学習支援センターも活用しましょう.

<備 考>
教科書は毎回使うので必ず持参すること.

教科書・参考書の訂正情報は,第1回目の授業前に必ず確認しておくこと.

「理工系のための線形代数」「理工系のための基礎数学」の訂正は
http://home.att.ne.jp/air/satorut/book/index.html

<参考ホームページアドレス>
http://home.att.ne.jp/air/satorut/lec/index.html


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